明治時代、岡谷や諏訪の製糸工場では多くの出稼ぎの少女が働いていた。その多くは飛騨地方の貧しい農民の子どもたち。年が明けると彼女たちは冬の野麦峠を越え、工場でのつらく長い1年が始まる。
山本茂実のルポ『あゝ野麦峠』には、製糸工場で働く女工の悲哀がありありと描かれている。厳しい仕事の中でも、女工が特にしてはならないのは「繰り糸を切ってしまうこと」だったという。
19日の徳島戦。遅延行為による不要な警告。不用意なパスミス。まさかの反スロー。そして相手ゴール前で2枚目の警告を受けた田原の退場…。
台風のような風雨の中で、徳島に逆転された湘南の選手たちの足は止まり、集中の糸は完全に切れていた。
『あゝ野麦峠』の中で女工は唄う、「籠の鳥より監獄よりも製糸づとめはなおつらい―」
切れてしまった選手の集中の糸と、サポーターの希望の糸とをよりあわせるためにも、リーグ戦残り2試合、そして天皇杯で「勝利」を積み重ねていくしかない。
ベルマーレは今まさに峠にさしかかっている。つらくとも行かねばならぬ、来季へ向けた「野麦峠」に。
山本茂実のルポ『あゝ野麦峠』には、製糸工場で働く女工の悲哀がありありと描かれている。厳しい仕事の中でも、女工が特にしてはならないのは「繰り糸を切ってしまうこと」だったという。
19日の徳島戦。遅延行為による不要な警告。不用意なパスミス。まさかの反スロー。そして相手ゴール前で2枚目の警告を受けた田原の退場…。
台風のような風雨の中で、徳島に逆転された湘南の選手たちの足は止まり、集中の糸は完全に切れていた。
『あゝ野麦峠』の中で女工は唄う、「籠の鳥より監獄よりも製糸づとめはなおつらい―」
切れてしまった選手の集中の糸と、サポーターの希望の糸とをよりあわせるためにも、リーグ戦残り2試合、そして天皇杯で「勝利」を積み重ねていくしかない。
ベルマーレは今まさに峠にさしかかっている。つらくとも行かねばならぬ、来季へ向けた「野麦峠」に。
本紙編集部 藤井 亮
写真 今井直司

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