後藤 実さん
平塚市幸町
つり宿かりゆし丸
齢六十才になりなんとする今、ふと振り返る自分の軌跡。人と争うことを良しとせず、日々を穏やかに暮らし、天寿を全う出来れば最良の人生と信じて生きて来た。愚直で不器用で、これといった趣味もない私だが海を愛する心と郷土愛だけは誰にも負けないと自負している。そんな私がある日突然職を断たれた。青天の霹靂だった。「三十余年、遊漁船の船長をして海に生きて来た私が、この年で何が出来るというのか」。しばらく呆然としていたら妻が笑いながら言った。「船があるし私も必死に支えるから」と。“独立”を決意した瞬間だった。そして今、細々ながらも頑張ってこれたのも協力を惜しまずサポートしてくれたお客様と、苦労をものともせず共に支えてくれた糟糠の妻に心から感謝している。早朝交わすお客様とのあいさつ。「おはようございます」「ようこそいらっしゃいました」まだまだ頑張るぞと心に誓う。
つり宿かりゆし丸 ☎22‐5309

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