何千人もの地域住民が同じ空間で同時に喜び、落胆し、涙を流す。劇的なシーンを観る度、「このまちにはプロサッカークラブがある」と実感する。94年、ベルマーレはこのまちに誕生し、多くのドラマを生んできた。09年、昇格を決めた得点は奇跡的とも言われた。サッカーには、注目度の差こそあれ、しばしばミラクルが起きる。1日、熊本サイドはミラクルを感じたことだろう。 湘南は前半で失点、後半PKで追いついたが、後半ロスタイム4分、終了直前にまさかの失点、劇的に負けた。「言葉がうまく見つからないですが、言えるのは、全てこれもサッカーだということ」と曺監督。湘南は悔しい思いをしたが、サッカーの「妙」を感じられる試合でもあった。残りは6試合。必ずドラマがある―。そう思えるプロサッカークラブが今、このまちにはある。
【写真】試合後、頭を下げにきた選手らに声をかけるゴール裏のサポーターたち
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