バニューシネマパラダイス バニュー・シネマ・パラダイス:シーン3『探偵はBAR にいる』 2012.10.12 Post Share Line この記事のタイトルとURLをコピーする 『探偵はBAR にいる』 2011年 東映 監督:橋本一 脚本:古沢良太/須藤泰司 出演:大泉洋/松田龍平/小雪/西田敏行 ほか アミューズソフトエンタテインメントより、 DVD、Blu-ray発売中。 子供の頃、探偵に憧れていた。シャーロック ホームズを気取って、ルーペとパイプを揃 え、鳥打ち帽が見つからずハンチングで代用 した。探偵バッヂを作り、友達と探偵団も結 成した。後は事件を待つばかり。だけど、事 件なんか起こらないまま、大人になってしま った。現実の探偵が、密室殺人の謎を解いた り、ワケありの美女を犯罪者から守ったりし ないと知ったのは、ずいぶん後になってから だ。僕の憧れた探偵はフィクションの中にし かいない。気がついたら、物書きを夢見てい た。『探偵はBARにいる』を観た時、久々に 憧れの人に再会した気分だった。もじゃもじ ゃ頭に恍け顔で、顔も知らない電話の“美女” のために命がけの事件に飛び込んでいく。傷 だらけになってもジョークと強がりを忘れな い主人公は、カッコ悪くてカッコいい。探偵 という職業にまだロマンを抱く、大人になり きれない男だ。だからこそ、強く惹かれるの だ。出来ることなら、僕が書きたかったが。 文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。 現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。 Post Share Line RSS feedly 秋バラが咲き始め 前の記事 オーレベルマーレ#682:黄緑といつまでも 次の記事
コメント