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バニューシネマパラダイス

バニューシネマパラダイス:シーン11『ハート・ブルー』

『ハート・ブルー』
監督:キャサリン・ビグロー 脚本:W・ピーター・イリフ
出演: キアヌ・リーブス/パトリック・スウェイジ ほか
現在、DVDレンタル中。
 アカデミー賞ノミネート作品が発表された。なかでもいちばん硬派な作品が、ビン・ラディン暗殺計画の真相をテロリストの追跡を専門とするCIA女性分析官の視点で描いた『ゼロ・ダーク・サーティ』。監督のキャサリン・ビグローは、御年61歳、いまだ美貌衰えぬ女性監督。ところが、作品はいずれも骨っぽいハード・アクションである。『ハート・ブルー』は、元夫のジェームズ・キャメロンが原案・製作総指揮を務めたキアヌ・リーブス出演のポリス・アクション。FBIのおとり捜査官と銀行ギャングに芽生えた奇妙な友情を、サーフィンを軸に描いた物語。これだけでも欲張った設定だが、さらにスカイ・ダイビングまでぶち込んでくる。一歩間違えば、トンデモ映画になりかねない思いつきを“スリル”に魅入られた男たちの狂気という、ブレのないテーマに集約してみせた。なまじっかな男では太刀打ち出来ないこの手腕、姉御というより兄貴と呼ぶにふさわしい監督だ。
文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。
映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。
現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。

 

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