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バニューシネマパラダイス

バニューシネマパラダイス:シーン15 『百年の時計』

監督:金子修介 脚本:港岳彦
出演: 木南晴夏/ミッキー・カーチス ほか
5月25日より、テアトル新宿ほか、全国順次公開。
 「エースをねらえ!」のパロディでもある、にっかつロマンポルノ『宇能鴻一郎の濡れて打つ』でデビューした金子修介監督は、アニメ・コミック文化をたっぷり吸収した、同世代感のある監督である。ライトな作品が多かった金子監督が、88年、突如として放った傑作が、深津絵里のデビュー作でもある『1999年の夏休み』。極めて作家性の強い詩情溢れるSFファンタジーであった。あれから22年、『百年の時計』は、金子監督が作家性を存分に発露させて描いたファンタジーである。高松琴平電気鉄道(通称:琴電)100周年記念として製作された本作は、年老いて創作のモチベーションを失いつつある前衛芸術家と美術館の学芸員の女性とのふれあいを通して、香川の百年の時を巡る追憶の物語。『1999年〜』で、単線電車が観客を異世界へと誘う装置であったように、本作では琴電が百年の時間旅行へと誘ってくれる。電車に乗って観に行く価値のある傑作だ!!
文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。
映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。
現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。

 

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