バニューシネマパラダイス バニューシネマパラダイス:シーン17『刑事物語2 りんごの詩』 2013.06.15 Post Share Line この記事のタイトルとURLをコピーする 監督:杉村六郎 脚本:渡辺寿/武田鉄矢/黒井和男 出演:武田鉄矢/園みどり/酒井和歌子/三浦洋一 ほか 東宝より、DVD発売中。 金八先生にまったくハマらなかった僕にとっては、武田鉄矢といえば『刑事物語』の人であった。胴長短足で醜男の片山刑事は、ハンガーヌンチャクを駆使して、愛する女性のために死の物狂いで戦う。事件を解決する度に、犯人への過剰な暴力が問題視されて左遷されていく。左遷先で新たなヒロインと出会い、事件の渦中に置かれた彼女のために、片山はふたたび暴走するのだ。物語のパターンは寅さんと一緒なのだが、片山には帰るべき郷里も身寄りもなく、町から町へ流れて行くその姿は、あまりにも孤独だ。シリーズ中最も好きなのがこの二作目である。舞台は青森県弘前市。未解決の現金輸送車襲撃事件の重要な鍵となる、りんごの種を巡って起こる新たな事件。事件に巻き込まれた母を守ろうとする少年を、何度も張り飛ばしながら、片山はこう叫ぶ。「男は強くなければ、大好きな人はみんな遠くにいってしまうんだぞ!」孤独な男の暴力的なまでの愛の示し方が、胸に迫る。 文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。 映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。 現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。 Post Share Line RSS feedly 海岸シャワー施設の壁画リニューアル 人魚の絵でマナー訴え 大磯町 前の記事 源平とその周辺:第53回 範頼と義経 次の記事
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