バニューシネマパラダイス バニューシネマパラダイス:シーン19『陸軍中野学校』 2013.07.12 Post Share Line この記事のタイトルとURLをコピーする 監督:増村保造 脚本: 星川清司 出演:市川雷蔵/村瀬幸子/小川眞由美/加東大介 ほか 角川書店よりDVD発売中。 スパイ映画といえば、『007』や『ミッション・インポッシブル』が真っ先に浮かぶだろう。国家の存亡を賭けた事態に知力と体力を尽くして立ち向かう諜報部員の活躍は、あるかもしれない世界のもうひとつの顔を垣間みるような刺激と興奮に満ちている。だけど、この手の映画は日本ではあまり作られていない。国際謀略モノの背景として、この国は危機感が欠如しているせいだ。かつては、我が国にもスパイ映画があったのだ。『陸軍中野学校』は、戦前から戦中にかけて、日本に実在したスパイ養成機関を舞台にした、スリラーである。主人公・椎名次郎を演じるのは、眠狂四郎でも有名な市川雷蔵。名を変え家族との縁を断ち、非情の世界に生きる次郎は、許嫁だった女が英国のスパイになったことを知る。私情を捨て冷徹に任務を遂行する次郎の姿には、戦時下における尋常ならざる緊張感が漲っている。ダニエル・クレイグ版ボンドが好きな御仁には、是非、観てほしい逸品。 文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。 映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。 現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。 Post Share Line RSS feedly わかりやすくリニューアルまちづくり財団に名称変更 前の記事 足跡を辿る復興のまち平塚戦後68年の夏に思いを馳せる 次の記事
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