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バニューシネマパラダイス

バニューシネマパラダイス:シーン22『タイタニック 3D』

(2012/アメリカ)
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:レオナルド・ディカプリオ/ケイト・ウィンスレット ほか
フォックスホームエンターテインメントより、Blu-ray発売中。
いまさらながら『タイタニック3D』を鑑賞。実をいえば、僕はこの作品あまり好きではなかった。あらかじめ沈没を運命付けられた豪華客船を舞台にした、ロミオとジュリエットという、物語の骨格は魅力的ながらも、群像劇好きの僕としては、195分という上映時間にしては各登場人物の描写がかなり大味で、おざなりな感じがしたのだ。今回、キャメロン監督は、3Dデータの存在しない当時の映像を可能な限りクリーンな状態にした上で、ヒロイン、ローズの髪の毛一本、流氷漂う海上で遭難者が吐く息ひとつまで、細密な奥行きを足す作業をワンフレームごとに試みた。その結果、驚いたことに主人公たちとすれ違う人々の存在感までもが、文字通り立体的に立ち上がってきて、2Dをはるかに凌ぐ見事な群像劇を構成しているではないですか!  さて、そんなキャメロン監督が賛辞をもって讃えてくださった『キャプテンハーロック』もまた3D映画の底力を魅せる一作。詳細は次回!
文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。
映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。
現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。

 

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