下位、はっきり言えば降格圏に甘んじている湘南。8月後半、磐田・甲府との戦いで勝利を掴めず柏に5失点と大敗。15位の甲府の背中はじわじわと離れていく。もちろん目の前の一戦一戦を戦うという気持ちは変わらない。だが「今日こそは勝たなければ」という中で湘南はあえいでいた。「今日こそは」の8月31日仙台戦、「湘南乃虎」が吼えた。試合は前半、島村のゴールで先制するも前半のうちに同点に追いつかれる。「また……」という空気を打開したのはまたも島村。CKからのボールがこぼれたところを右足でねじ込み勝ち越しを決める。その後ウェリントンがダメ押しの1点を決め、仙台はPKからの得点で追いすがる。しかし追撃をかわしきり1カ月振りの白星を収めた。美しいクロスがあがった訳でもなく、強烈なシュートが放たれた訳でもない。何とも泥臭く、しかし湘南らしく、残り10戦に望みを繋いだ。
【写真】CKからのボールをGKがファンブルしたのを見逃さず右足で決める島村
TEXT:名久井啓祐(本紙編集部)PHOTO:今井直司(本紙カメラマン)
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