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バニューシネマパラダイス

バニューシネマパラダイス:シーン25『人類資金』

『人類資金』(2013/日本)
監督:阪本順治  原作:福井晴敏  脚本:福井晴敏/阪本順治
出演:佐藤浩市/香取慎吾/森山未來/観月ありさ ほか
10月19日より、シネプレックス平塚ほか全国松竹系にて公開。
 『キャプテンハーロック』の脚本でコンビを組ませてもらった盟友・福井晴敏の最新作は、小説、映画同時発信の本作。戦後日本経済に現れては消えた闇の資産〈M資金〉をめぐり、世界を巻き込んだ壮大な賭けを仕掛ける男たちの物語。ひと足先に試写で観させてもらったが、日本映画には久しい、大人力の高い作品とおうか、面構えのいい映画であった。大人力とはつまり、いい意味で観客に不親切であること。なんでもかんでも、わかりやすく説明してはくれない。「目を離すな。世界にはおまえの知らないことが山ほどある。知りたければ、自分から食らいついて来い!」と、こちらをけしかけてくる。東映前会長の岡田茂氏は、「映画に必要なのは、不良性感度だ」といった。本作もまた、本来、映画館という闇が抱えている、いかがわしさや危険な匂いをふんだんに孕んでいる。観月ありさ以外は、全編、ほぼ男祭り。どの男もみな無愛想なのに、背中に垣間みる弱さや青さに、色気が溢れている。
文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。
映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。
現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。

 

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