バニューシネマパラダイス バニューシネマパラダイス:シーン26『KAMIKAZE TAXI』 2013.10.25 Post Share Line この記事のタイトルとURLをコピーする 『KAMIKAZE TAXI』(1994/日本) 監督・脚本:原田眞人 出演:役所広司/高橋和也/片岡礼子/ミッキー・カーチス ほか ポニーキャニオンより、《インターナショナル版》DVD発売中。 Vシネマ全盛の時代、元は「復讐の天使」という、監督の意に沿わないタイトルでリリースされた二本組ビデオ(現在は入手困難だが、こちらも大傑作!)を、映画用に再編集しただけあって、一筋縄ではいかない作品だ。娼婦の恋人を殺されたチンピラが、彼女を死に追いやったヤクザと政界のフィクサーへの復讐に向かう道すがら、日系ペルー人のタクシー運転手と奇妙な友情で結ばれていく、という、一見ありふれた筋立てだが、寄り道をくり返すチンピラの行動は、やがて単なる復讐劇から大きく逸脱し、90年代日本に渦巻くさまざまな実相と、戦後日本の闇をあぶり出していく。政治とヤクザの黒い癒着、溢れる外国人就労者、自己啓発セミナー、そして、戦後日本の移民政策や従軍慰安婦問題、さらには、戦時中、覚せい剤を与えられて興奮状態で出撃させられたという、神風特攻隊の真相まで。突き付けられる問題の中、日系ペルー人役の役所の飄々たる姿が、そよ風の如く吹き抜ける快作だ。 文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。 Post Share Line RSS feedly 競技としての“縄跳び”の魅力ロープスキッピング選手 増田 萌美(めぐみ)さんに聞く 前の記事 私は今:佐藤 誠さん 次の記事
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