バニューシネマパラダイス バニューシネマパラダイス:シーン31『ファーゴ』 2014.02.14 Post Share Line この記事のタイトルとURLをコピーする 『ファーゴ』(1996/アメリカ) 監督:ジョエル・コーエン 脚本::ジョエル・コーエン/イーサン・コーエン 出演:フランシス・マクドーマンド/ウィリアム・H・メイシー/スティーブ・ブシェミ 他 4月17日、20世紀フォックス・エンターテインメント・ジャパンより、ニュー・デジタル・リマスター版Blu-ray発売 関東では、45年ぶりの大雪が降った。45年前といえば僕は1歳だから、記憶に残るうちでは初めて目にする大雪ということだ。雪景色で真っ先に思い浮かぶのが『ファーゴ』。白銀の雪に包まれた、ノース・ダコタ州ファーゴ。多額の借金を抱えた自動車セールスマンの男が、義父から金を引き出すために自作自演の妻の誘拐を仕組む。ところが、誘拐犯に雇った2人組のドジで事態は雪だるま式に悲劇を呼んでいく。妊婦の警察署長が、大きなお腹を抱えながら、裏に潜む人間模様を次第にあぶり出していく。コーエン兄弟作品に特徴的な、グラフィカルな映像とそこはかとないユーモアが、陰惨な物語を惚けた味わいで彩っている。憎しみも哀しみも銃弾も血しぶきも、すべては無垢なる雪の中に呑み込まれ、やがて雪解けと共に警察署長に宿った新しい命が生まれくるのだ。今回の大雪の前に、平塚では発砲事件があった。幸い犠牲者はなかったという。雪解けと共に怒りも憎しみも消え去ってほしい。 文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。 Post Share Line RSS feedly うちのコイチバン!:ブランコ大好き♡ 前の記事 緑と青の風2014:第六回 努力の天才がピッチに立つ日 次の記事
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