バニューシネマパラダイス バニューシネマパラダイス:シーン40『ブルージャスミン』 2014.07.25 Post Share Line この記事のタイトルとURLをコピーする 監督・脚本:ウディ・アレン 出演:ケイト・ブランシェット/サリー・ホーキンス/アレック・ボールドウィン 他 横浜シネマジャック&ベティにて8月1日まで公開中。 ケイト・ブランシェットは、美しさと気品と凄みを兼ね備えた女優である。名家の令嬢や霊感を持つ主婦、イングランドの女王エリザベスから、『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフの女王ガラドリエルまで、その貫禄で周囲を圧してみせる。学年でいえば僕よりひとつ下だが、たぶん会ったらひれ伏してしまう。ウディ・アレンはそんな彼女のイメージを見事に逆手にとってみせた。本作でケイトが演じるのは、実業家夫人で社交界の花といわれた女・ジャスミン。ここでの彼女は、美しさこそあれど、見栄っ張りであまり利口な女ではない。ジャスミンという名前からして、本名のジャネットよりも美しいからという理由でつけた芸名みたいなものだ。詐欺まがいの商売がバレた旦那が逮捕され、全財産も没収されて、中流以下ともいえる妹の家に転がり込む。そこが本来の居場所ではないと、精神安定剤を噛み砕きながら、セレブに返り咲こうと悪足掻きする姿に、ケイトの凄みが滲み出すと、悲劇はシニカルな笑いへと転じる。 文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。 現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。 Post Share Line RSS feedly 源平とその周辺 第2部:第29回 大原の建礼門院 前の記事 さらなる高みを目指してJ2首位の湘南ベルマーレ・永木キャプテンに聞く 次の記事
コメント