
国際交流を趣旨に海外の少年野球組織と交流を行う公益社団法人少年軟式野球国際交流協会が主催する第16回全国中学生軟式野球大会が先月22日、23日に開催され、平塚市で活動する湘南アサヒベースボールクラブ(黒川 誠監督)が神奈川県代表として出場し初優勝を果たした。31日には落合克宏平塚市長を表敬訪問し、優勝の喜びと今後の展望を語った。
創立23年を迎える同クラブは、元々校外指導員をしていた黒川さんが、いわゆる「エネルギーを持て余している」ような少年らを集めて野球チームを結成したのが始まりという。「野球は手段」と黒川さんが話すように、文武両道を目指し活動しており、野球の技術だけでなく成長期の少年らの人間的な成長を図ることにも重きを置く同クラブ。もっとも大切にしていることの1つが「自分の思うことを相手に正確に伝えよう」というもので、個人の疑問や考えを尊重することで自主性や協調性を養ってきた。取材のためクラブを訪ねた日には偶然にも大学合格を報告するためOBの1人も練習場を訪問。彼も「技術だけではなく自分の意見を言えるように、との教えで人間的に成長できた」と話すように、監督の教えへの感謝を口にしていた。
黒川さんが20年以上の長きに渡り、指導を続けてこられたのは会社や父兄など、周りの理解による部分も大きいという。毎週末に加え、平日も2日間、週に4度もの指導を続けるのは一般的なサラリーマンには難しい。黒川さんは勤務先であるレモンガス株式会社に訴え、指導を続けられるよう奔走。その熱意に打たれた会社側もレモンカップという独自の大会を開催、被災地の野球少年らを招待するなどして黒川さんをバックアップしている。
今後、日本代表としてアメリカで開催される世界大会への出場を予定し、国内では追われる立場になる同クラブ。表敬訪問でメンバーは「日頃の練習の成果を発揮して優勝できた。更に努力していきたい」と報告し、世界での活躍を誓った。
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