
いつのことだろうか、あなたが最後に湘南平を訪れたのは。そして、入ったことはあっただろうか、レストハウスにあった「湘南平展望レストラン」に。遥か東の三浦半島から南に見える広大な相模湾、西には箱根、富士山と、180°のパノラマが楽しめた同レストランは平成7年3月に開店し、20周年を迎えた先月末にその歴史の幕を下ろした。そして今月23日、平塚の魅力を発信する飲食店として、昨年実施された公募により選ばれた新生の「湘南平展望レストラン Flat」がオープンした。
平塚と湘南平の「平」を英訳した「フラット」に、「ふらっと立ち寄ってほしい」との意味をかけて店名を決めたと話すのは、同店のオーナーであり普段は市内の和食レストラン「旬菜屋NoBu」(龍城ケ丘)を営んでいる相原伸美さん(60)。昨年実施された公募の説明会で同所を訪れた時に「なんて素晴らしい景色だろうと感動し、ぜひここでやりたいと思った」と言う相原さんは、4者から応募のあったコンペティション(プレゼンの競技)に3つのコンセプトで挑み、運営権を勝ち取った。
コンセプト
自身も平塚育ちで「平塚市民なら1度は湘南平を訪れたことがある」と考える相原さんが1つ目に掲げたのは「3世代パークイズム」というコンセプト。子どもの頃は遠足や家族連れで、若い世代は恋人とデート、熟年層はハイキングや散歩など、それぞれの世代が訪れて楽しめる店とした。だからキッズスペースも完備した。
第2は「コンフォート(快適、気楽)カフェ」。公園の中で食事をするというイメージで仕上げ、気軽に寄りたくなるようなカジュアルな空間を作った。そのため店内は天然木や白い陶器など自然素材のものを使用する。これは素材を大切にする、という料理における考え方にも共通しているという。
第3は「おいしい湘南ひらつかの発信」。相原さんが近年、力を入れて取り組んできた「地産地消」を実現する店として可能な限り地場産の魚、野菜を使う。「平塚にはこんなにも美味しいものがあると、発信したい」。また、社会福祉法人進和学園が生産するパンを使用することで「障がい者の方の雇用の一助になる。『食べることによって人の為になる、人に喜んでもらう』という考えも今の時代には必要だと思う」と話していた。
気になるメニューなど
では実際にどういったメニューが提供されるのかというと、ランチのメインは、地魚や地場野菜、やまと豚を使った「ランチプレートセット」「バーガーセット」「カレー」「ピザ」などで、価格帯は1,000円~1,300円。その他にも単品メニューでサラダ、ドリンク、スイーツ、スムージーなど豊富に用意されており、とても「山の上にある市の施設の飲食店」とは思えないラインナップだ。
同店の店長は、「父(伸美さん)のコンセプトを実行するのが自分の務めです」と話す相原龍亮さん(31)。「平塚の人にも湘南平に来て頂いて、地元の良さを再認識してもらえれば嬉しいです。ゆったりした広さでキッズスペースなどもあり、くつろげる空間なので、ママ友ランチやティータイム、デートなどで気軽に使ってください」と話している。
また1つここに、平塚の美味を伝える飲食店が開店した。そしてまたこの店も、観光客のためだけにしておくのはもったいないお店。
湘南平展望レストラン Flat
◇11時~18時(冬季17時)◇水曜日と第3火曜日定休◇問い合わせ:同店☎︎67-9887
【写真左から】平塚方面を望む/大磯・二宮方面を望む/相原龍亮さん(左)と伸美さん/FlatランチA(1,000円)
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