
湘南ひらつか七夕まつりまであと1カ月。今週号は今年の織り姫をご紹介。応募総数57人の中から選ばれた松本浩代さん(29)、髙橋ときわさん(26)、高橋香緒里さん(23)の素顔に迫る。
破壊する織り姫
経歴を聞かれても「詳しくはウィキペディア(インターネット上の百科事典)に載っていますが……」という前置きが使えるほど、女子プロレス界で名の通っている松本さん。市立神明中学校から県立平塚江南高校を経て、スポーツ系専門学校でスポーツトレーナーを目指す中、親には大反対されたが女子プロレスの世界へ飛び込んだ。JR旧東海道線(現上野東京ライン)カラーのコスチュームに身を包み、得意技「東海道落とし」を武器にこなしてきたマッチは約1,000戦。現在はファイトマネーで生活しており、そのプレースタイルから「破壊する女」というニックネームも付けられている。
30歳という節目を前に、織り姫に挑戦。周囲から「あんたは無理だよね」と言われたが、そんな下馬評は破壊した。「これまで親に恩返しできることがなかったのですが、ようやくできました」。そして今後も既成概念を破壊する。「自分でも今までにいないタイプの織り姫だと思います。だから自分にしかできないことをしたい。まず入り口は広げられたかな」
模範解答の織り姫
真ん中のポジションに立つ髙橋さんは、これといった特技や趣味を持たず「他のお二方に比べ、私は普通なんです」と謙遜する。一般企業の会社員。出身も3人の中で唯一人、地元ではない。そうなると“何を紹介しようか”ということになってしまうが話を聞いてみると、その“普通”が興味深い。
都内出身の髙橋さんは人情味あふれる下町育ち。墨田区立両国中学校から都立新宿高校、慶応義塾大学と、学歴1つ取ってもそれだけで話題が広がりそうな名称が連なるが、都会の真ん中に通っていた高校時代も「髪も染めず化粧もしない」ソフトボール部のピッチャーとして真っ直ぐに生き、真面目な思春期を送ったという。大学卒業後は(株)小松製作所に入社。平塚に配属され「平塚に住んでいられる間に何か残したい」と応募した。
「自分ができることは本当に普通のこと。笑顔や挨拶など日本人らしいことくらい……」とあくまでも控えめな髙橋さん。個性豊かな今年の織り姫の中で、“普通”ならぬ“王道”の織り姫として中道を行き、ハイレベルなスタンダードを築いていく。
歌う織り姫
團伊玖磨作曲の『ひらつか市歌』を歌い、織り姫に選ばれた高橋さんも神明中の卒業生。「将来は由紀さおりさんのような歌手になりたい」と小学1年生の頃から合唱団で歌い、高校は音楽科のある北鎌倉女子学園へ。その後、東京藝術大学の音楽学部声楽科へ進学し、今年3月に卒業した。
織り姫に応募した理由は「小さい頃からの憧れだったから」。特技や趣味としては腹話術やネイルアート、オリジナルキャラのデザインや風景画を描くことなどが挙げられるが、何と言っても彼女が持つ“特別”はその歌声だ。
本人も「自分の歌で平塚をPRできるのであれば力になりたい。平塚市の色々なイベント等でも『ひらつか市歌』を歌っていきたいと思います」と意欲を見せている。まずは今年の七夕まつりの会場に、国内最高峰の教育機関で洗練された美声が響く。
個性揃った才色兼備な織り姫がデビューする今年の七夕まつりは来月3日から5日の3日間(前夜祭は7/2)。新たな時代の織り姫を、ぜひお見逃しなく。
【写真】
左から松本浩代さん、髙橋ときわさん、高橋香緒里さん
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