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南の島で続く、「ヒラツカ」の支援平塚湘南RCがシキホール島に新たな水道設備を設置

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 遥か南の空の下。大小7,000以上の島々からなるフィリピン諸島にあるシキホール島。観光地として知られるセブ島や首都マニラのある大きなルソン島などとは異なり比較的マイナーで小さなこの島は、平塚市の小学校で勤務していた元教師の原田淑人さんが定年後に移住し、現地の子どもたちの教育環境改善のため慈善活動に取り組んでいる場所。3年前には、同氏の活動に賛同した平塚湘南ロータリークラブが現地のクラブと協同して水道設備を設置した地でもある。そしてその後も支援を続けてきた同RCにより先月、さらに大規模な水道設備が新たに完成した。

 生活に必要な水を得るため長時間をかけ、村から離れた源泉まで汲みに行く。そんな「仕事」から子どもたちを解放し、学校に行きたくても行けなかった子どもたちを助けたのが3年前。当時約800人の住民が生活する1つの村と約100人の児童が通う1つの学校に貯水タンクを設置し、平塚湘南RCは延べ約900人の人々に貢献した。
再度の支援
 3年前の本紙でも紹介した同事業は、現地の人々に非常に喜ばれたとのことで、他の町や村から「ぜひ我が町も、我が村も」との要望の声が多く上がったという。これを受け、原田さんの調査により「もっと劣悪な環境がある。もう一度できないだろうか」と打診された同クラブ(長谷川康幸会長)では再び事業を検討。但し金額は決して安いものではないし、会員からさらなる寄付金を募るのも簡単ではない。
 そこで同クラブは、RCの本部である国際ロータリーの補助金制度を利用することに決めた。前回の事業も補助金を利用したが今回の申請は、3万米ドル以上を要するプロジェクトに限定された「グローバル補助金」という制度。当然、審査もより厳格なものとなり、承認されるには狭き門となる。
命を救う
 前回の事業の直後より着手した同クラブでは、現地調査や維持管理に関する現地との協定書締結など申請作業に半年をかけ、承認を得ることができた。金額にして3万9,150米ドル(申請時のレートで約415万円)。そして昨年12月20日より着工し、半年が経過した先月20日に竣工した。
 設置された場所は前回同様、子どもたちが水汲みの重労働をせざるを得ない環境にあった4つの村(約2,100人)と2つの学校(約880人)で、延べ約3,000人の住民が恩恵を受ける。設備としては水質に問題のない山の湧き水から給水管を引き、各地へ分配するというもの。これまで現地では、川の水や溜めた雨水を飲んでいた状況もあり、アメーバ赤痢や腸チフスによる死亡例も毎年発生していたが、今後は衛生的な飲料水が提供されるため、それらの予防に繋がるという期待も持たれている。
持続可能性
 今回の工事完了にあたり現地で開かれた竣工式にはシキホール州知事や町長らが出席し、関係各所から同クラブへと感謝状が贈られた。水道設備が完成したことで同クラブとしては、ひとまずの区切りがついたが、クラブ関係者は「大切なのは持続可能性。この先もずっと、現地の人々の手により維持管理、保全されていくことがプロジェクトとしては重要なのです」と話している。
 一見、平塚とは何の関係もなさそうな南の島。繋がるきっかけは些細なことだったが、この小さな島で人知れず平塚市民が活躍した事実は「HIRATSUKA SHONAN~」と書かれた設備と共に、後世へと受け継がれていく。
◎平塚湘南ロータリークラブ
様々な奉仕活動を行っている同クラブでは会員を随時募集中。問い合わせは事務局☎51-4870まで。
【写真】写真はすべて平塚湘南ロータリークラブ提供
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