
漁業という第1次産業に、加工の第2次、さらに飲食店・販売の第3次を掛け合わせた「第6次産業」を実現する新たな店舗がまた、ここ平塚に誕生した。平塚駅南口から徒歩5分、代官町の交差点に今月21日にオープンした「代官町フィッシュファクトリー」。同店は魚や惣菜の加工場を併設したピッツェリア(ピザを提供するレストラン)兼デリカテッセン(惣菜販売店)で、平塚の漁業における6次産業の拠点として昨年春にオープンした「平塚漁港の食堂」に続く店。そして、同食堂での「嬉しい誤算」を補う店だ。
この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。湘南チャンネル(CATV002ch)で放送中の「情報カフェ! 湘南館ワイド」では、同局の馬場桃加アナと共に、食レポ等テレビ的な視点からお店の魅力をご紹介します。今回の番組は8/31(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。
嬉しい誤算とは、その繁盛ぶりにある。未だ連日、市民をはじめ市外からの観光客も訪れ賑わいを見せている食堂の状況は、店を運営する株式会社ロコロジ代表取締役の常盤嘉三郎さんも「全くの予想外でした」と言うほどだ。
6次の内、3次で手一杯となってしまっているため、2次が手薄になっている現状──。この、2次を補完する存在として、フィッシュファクトリーは作られた。
観光客ではなく平塚市民に
国の6次産業の認定事業として誕生した「漁港の食堂」との比較で言えば「食堂は、広域を対象とする観光地的な存在であり、平塚の鮮魚を皆さんに同じクオリティで提供するお店」。これに対し「今回の店は逆で、家庭のニーズ、1人1人の声に応え、あなたのために平塚の鮮魚を使って調理します、というお店」とのこと。
そのためフライから焼き魚、煮魚まで、要望があれば何でも調理できる体制を整えた。さらには地元の八百屋とコラボし、地場産野菜の販売も毎日軒先で実施するという。「とにかく地元の人にとって便利なお店になりたい」と、2次を充実させた常盤さんだが、もちろん3次の方も手を抜かない。
ニューヨークのイタリアン
外観はニューヨークの、近年再開発が進められ、レストランやブティックなどが出店しスタイリッシュな街並みへと変貌を遂げた「ミートパッキングディストリクト」に建つ、元・精肉加工場のようなデザインで作られた。店内にはデリ(惣菜)が並べられ、厨房にはイタリアから取り寄せた、薪でピザを焼く石窯も。またテラス席も用意されるなど、欧米的な空間で飲食が楽しめるお店だ。
飲食物には、平塚の鮮魚を使ったカルパッチョやパスタ、ピザ職人による本格ピザのほか様々なオリジナルメニューを用意する。ビール、ワインといったアルコールも。また10月頃から始める予定のモーニングでは現在開発中の「エッグベネディクト」や、NYで主流となりつつある「コールドプレス」という栄養分を逃さない低速圧搾のスムージーを提供する。
「今回の店こそは、地元の人たちのために」と誕生した新たな6次の店。開店後の数日間ですでに「予想を上回る」数の来客があったというが、果たして今回も「誤算」となるか。いずれにせよ、賑わい創出となるならば、まちにとっては有り難い。◇代官町フィッシュファクトリー(代官町20-3)☎︎︎86-6700、営業時間=11:30~22:00(月曜定休、火曜不定休)
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