
今年で創立30周年を迎える学校法人鶴嶺学園(竹内惠司理事長)ではこれを記念し、同法人が運営する日本ヒューマンセレモニー専門学校(八重咲町、福島 繁校長)と湘南ウェディング専門学校(代官町、同)両校の学生を対象とした記念講演会を9日、ホテルサンライフガーデンで実施した。
講師に招かれたのは、第81回アカデミー賞外国語映画賞や第32回日本アカデミー賞最優秀作品賞などを受賞した映画『おくりびと』(2008年、松竹)の原案である『納棺夫日記』の著者・青木新門氏(78)。講演では「いのちのバトンタッチ」をテーマに、納棺師になるまでの経緯や納棺師としての日々、宗教観、また戦争体験による死生観など、自身の半生を振り返りながら様々なエピソードを紹介した。講演の最後には、これから葬祭や婚礼のプロを目指す学生らを前に「冠婚葬祭は『ありがとう』という言葉に尽きる。これをなくしてしまったら冠婚葬祭の仕事をやっている意味がない」と力強く訴えた。
なお講演後には学生から質問を受け付ける時間も設けられた。例えば「現場で働いた方がすぐ技術を身に付けられそうなので、学校を辞めようか悩んでいる」という学生には「学校は知識が集まる場。現場で10年かかるものを1年で修得できる」と助言。またエンバーマー(遺体衛生保全士)コースの女子学生の「未だに遺体に触るのは怖い。どう克服すれば良いか」という問いに対しては、東北大震災で300人以上の遺体をボランティアで復元した女性納棺師を例に挙げ、経験に基づくアドバイスを送るなどしてエールを贈っていた。
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