
実りの秋。ここ平塚でも米の収穫が始まり、先月24日にはJA湘南経済センター(平塚市片岡)で今年の新米の初集荷が行われた。実は平塚は、県内一の米どころ。農林水産省のデータによると県内における水陸稲収穫量は、記録が公開されている平成5年から不動の1位で、例年、県全体の約18%を収穫している一大生産地である。今週は、そんな地元のお米をご紹介。
絹のようなつややかな光沢のある炊き上がりから、その名が付けられたという「キヌヒカリ」。現在、JA湘南管内(平塚市・大磯町・二宮町)の平塚市と大磯町で生産されている米の9割は、このキヌヒカリである。そのほか「さとじまん」「はるみ」という銘柄も作られており、これらは総じて「湘南そだち米」として販売されている。
湘南そだち米
キヌヒカリは、神奈川の奨励品種(地域の気候や土壌に適し、良品質や美味しさが期待できるため各都道府県で栽培が奨励されている品種)で、全国でも5番目に多く栽培されている銘柄である。コシヒカリの血統を受け継ぐその外観は、先述のように美しく光り、食感は「もちっとした粘りと口の中でぱらりとほぐれるあっさり感のバランスが良い」と評される。味は優しく、飽きの来ない甘みと香りで酢飯にも向いているという。
同じく奨励品種のさとじまんは、粒は大きく粘り気のある食感で、キヌヒカリ並みに味が良い、とされる。また、今年2月に奨励品種として決定したばかりのはるみは、JA全農営農・技術センター(東八幡)で開発された「平塚生まれ」。キヌヒカリとコシヒカリを交配して誕生した同品種は、つややかで粒がしっかりしていて豊かな甘さが特徴という。名前は「湘南の晴れた海」に由来するとのことだ。
ここだけの味
特にこれら地場産の湘南そだち米は、JA湘南と生産者一体となって実施する「温湯種子消毒処理」(種子を60℃のお湯に10分間浸して行う消毒処理)が施されており、化学農薬による消毒の回数を減らしているため「安全・安心」もセールスポイント。また、学校給食米として出荷している商品でもあり、JA湘南が自信を持って世に出しているブランド米なのである。但し、一般のスーパーには流通していないため、無意識的には出会うことのない商品でもある。
ではどこで販売されているのかというと、JA湘南大型農産物直売所「あさつゆ広場」(寺田縄)をはじめとする管内各地の直売所のみ。言わば、限られた場所でしか買うことのできない限定商品とも言える。自ら敢えて求めなければ一生口にしないであろう地元のプレミア米。地域住民の方はぜひ一度、ここだけの味をお試しあれ。
◎キヌヒカリ(精米4.5kg)=1,550円(税込)
◎はるみ(精米4.5kg)=1,650円(税込)
※さとじまんは収穫が進み次第販売予定
◇あさつゆ広場(寺田縄424-1)☎59-8304︎(毎月第3水曜定休、祝日の場合は翌木曜)
【写真下】今年の検査標準品を見る「目合わせ」を行う職員/集荷された米の品質を検査する職員
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