
イノシシなど野生鳥獣による農作物への被害が続いている大磯町で、専門家から実践的な対策を学ぶ「鳥獣害対策講習会」が今月7、8日に行われた。
この講習会は町と県が共同で主催したもので、講師を務めたのは、各地で害獣対策を指導してきた元近畿中国四国農業研究センターの井上雅央さん。7日には主に生産者を対象に、実際にイノシシ被害を受けた町内のみかん畑で実習が行われた。参加者は指導を受けながら電気柵を設置した後、柵の周囲の笹薮を刈り取り柵の外へ伸びる枝を剪定して、イノシシなどが近づきにくい環境を作った。
続いて8日は主に住民を対象として、住宅周辺での対策をテーマにした講習会が東小磯防災館で開かれた。町内の約25人が参加し、中には近所にたびたびイノシシが出たという人や畑が荒らされたという人も。
まず井上さんは、「イノシシが住宅のそばで低い木の茂みなどに隠れて人間の気配をうかがい、餌に近づく」などの習性を説明して、「低い枝を剪定したり除草するなどしてイノシシが隠れる場所を作らないように」と話した。また手入れせずに放置された柿の木から落ちた実がイノシシの餌になり、ふんに混じった種が山の中で育ち、また餌になってさらにイノシシを増やすことに繋がっているとも指摘。手入れの難しい木は切るようアドバイスした。
その後近くの住宅地に場所を移して、受講者は枝の剪定の方法や畑を守る柵の効果的な設置方法など、実践的な対策について説明を受けた。参加した人は「参考になりました」「地域の人が話し合って対策を進めていく必要があると分かった」などと話していた。
井上さんは「住民の方が知識を共有してみんなで教え合うことが大事です」と害獣対策のポイントをあげていた。

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