バニューシネマパラダイス バニューシネマパラダイス:シーン61『家族はつらいよ』 2016.03.11 Post Share Line この記事のタイトルとURLをコピーする 『家族はつらいよ』 監督・脚本:山田洋次 脚本:平松恵美子 出演:橋爪功/吉行和子/妻夫木聡/蒼井優 他 3月12日より、シネプレックス平塚ほか全国ロードショー。 小津安二郎監督の名作『東京物語』を山田洋次監督流のアレンジで描いた『東京家族』は、撮影中に起きた3.11の余波で、父親を演じるはずの菅原文太が劇映画の存在理由を見出せなくなったことで降板。橋爪功への交代に伴って家族役も交代した。菅原の疑念に応えるべく映画を完成させたことには、山田監督の映画人としての気骨を感じたが、橋爪演じる無骨で一本気な父親には、菅原の影がちらつき、家族を演じた俳優陣も借り物の衣装を着せられたように見えた。本作は、その時の家族を移行して、喜劇に仕立てた変奏曲だ。これがメチャクチャいいッ! 橋爪の父親が吉行和子の妻から誕生祝いに離婚してほしいとせがまれる。仲裁するはずの子供同士も、互いの夫婦間のずれが噴出し、騒ぎはどんどんふくれあがる。山田監督は自作のパロディを挟む余裕を見せながら、テンポのいい会話と仕種や間で悲劇を笑いに転化し、ほろりと泣かせる。俳優陣も活き活きと弾けている。駄目なのに愛おしい家族の姿は観客自身だ。これは『東京家族』へのリターンマッチだ! 文とイラスト:竹内清人 1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。 現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。 Post Share Line RSS feedly 暗い夜道を明るく 安心できるまちに 防犯灯と街路灯を全LED化 二宮町 前の記事 源平とその周辺 第2部:第74回 目的達成のために 次の記事
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