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もう一度、5月の青空へ今年で10回目を迎える「鈴川鯉のぼりまつり」

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 富士山、丹沢山地、箱根連山を遠くに見る青空を、およそ300の鯉のぼりが雄大に泳ぐ。平塚市岡崎を流れる鈴川を会場とする「鈴川鯉のぼりまつり」は、毎年地域住民の手で5月の連休中に開催されているイベントだ。ふるさとを愛し、川に愛着を持ってもらおうと10年前に住民の発案で生まれた同まつりも、いよいよ今年の開催(5/3~5)で第10回の節目を迎える。
 鯉のぼりまつりを運営しているのは岡崎大畑地区の住民ら有志でつくる実行委員会(柏木三夫委員長)。同会に発端を聞くと、話は10年前に遡る。それまでは大雨の際に氾濫しがちだったという鈴川で、改修工事が終了したのが平成17年。これを機に、住民らにより草刈りなどを行う「鈴川をきれいにする会」が発足し、この流れで「せっかくきれいになったのだから何かやろう」と思案を巡らした。「桜を植えよう」との意見もあったが、鈴川には野生の鯉も泳いでいたことから「鯉のぼりにしよう」となったという。
誕生から10年
 開催までに要した準備期間は約1年。苦労したのは何と言っても「運営資金の確保」だったという。様々な考えを持つ人たちが入会する自治会の予算を運用するのは好ましくないと、委員会を組織し賛同者から寄付を募った。そして資材を購入、県の許可を受け柱を設置。メインとなる鯉のぼりは「家庭で不要になった」約100匹が集められた。また、イベントを盛り上げるため農協女性部や消防団、交通安全協会、防犯協会、体育振興会、子供会など多くの団体が協力し、蓋を開けてみれば地域が一丸となったイベントが誕生した。
 「よく続いたものです」と柏木さんは謙遜するが、回を重ねる毎に周知され、鯉のぼりも増え、訪れる人も増えてきた。ただその一方で、将来への不安も漠然とある。
維持していく難しさ
 まず心配されるのが「鯉のぼりの供給量の先細り」である。柏木さんは「先々、無限に寄付されるとは考え難く、いずれは不足する時代が来るでしょう」と考える。「そうなれば例えば企業に買ってもらって社名を掲げるとかも考えないと、続けていくのは無理かもしれない。やめちゃうのも寂しい話ですからね」と話す。ちなみに寄付されるほとんどの鯉のぼりは化学繊維で作られたもので、その寿命は2~3年ほどだという。
 そして次の懸案事項は、多くの市民団体につきまとう「高齢化」。特に大型連休を使って開催される同まつりの運営サイドとなると、若い世代には難しいのだとか。
さらなる発展へ
 ただ、柏木さんは「どうしたら維持できるか、という不安は最初からありました」と原点を振り返る。「1回2回は良いが3回4回は飽きられてしぼんでいくんじゃないか」とも考えたという。だが「どんな風になるかなんて初めから先は見えなかった。逆に、ここまで来ると簡単にやめられなくなっちゃいました。もちろんやめるつもりはありませんが」と笑う。そして第10回にあたりこう意気込む。「今年は節目ですから例年以上に子どもたちが楽しめる行事を用意しています。そしてこれを機に運営や鯉の集め方など今後の発展方法を考えていきたいと思います」
第10回鈴川鯉のぼりまつり
◇5/3(火)~5(木)◇鈴川舟橋から新大畑橋の間(JA湘南岡崎支所から西へ約400m)◇3日11時から岡崎小学校児童による音楽会、大住中学校生徒による吹奏楽とジャズダンス。模擬店、地場産野菜の販売、小動物との触れ合い、祭り太鼓など。5日には子供凧揚げ大会も予定。バスは「大畑平岡幼稚園前」下車。駐車場も用意されているが3日は式典のため混雑が予想されるとのこと。
写真=実行委員会提供

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