
湘南ひらつか七夕まつりに欠かせない色とりどりの七夕飾り。毎年趣向を凝らした飾りが制作されては来場者の目を楽しませているが、つい最近まで、まつり本通りの湘南スターモールにおける掲出本数は減少傾向にあった。「11年ぶりの増加。前年比9本増の83本」と回復したのが2013年。そしてここ3年は84~85本で推移する。その本数が維持されている陰には、七夕を愛する人々の支えがあった。
この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。湘南チャンネル(CATV002ch)で放送中の「情報カフェ! 湘南館ワイド」ではインタビューの様子をお送りします。今回の番組は6/20(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。
昔は空を埋め尽くすほど多くの飾りが掲げられていた、と回想する人は少なくない。「一般社団法人 七夕飾り空いっぱいプロジェクト」の代表理事を務める小林 誠さん(45)もその一人だ。
目的は空いっぱい
「小さい頃、親父に肩車してもらって見た当時は、空が見えないほどに飾りが沢山あった。ですが今その立場になって子どもを連れていくと空が見えるんですね。子どもたちにも同じ光景を見せてあげたい」と活動への想いを語る。
きっかけは3年前。当時、平塚商工会議所青年部に所属していた小林さんは、七夕まつりの実行委員会で飾り掲出に関わる委員を務め、飾りが減りつつあった現状を目の当たりにした。そこで現代の平塚の七夕まつりが抱えている課題を把握し、何か自分が役に立てることがないかと、仲間たちと共に立ち上がった。目的は、そのプロジェクト名が示す通り、である。
多面的に制作サポート
目的を実現するためには、何をすれば良いのか。それは、地域企業などの団体に対して飾り掲出を働きかけ、飾り制作に係る作業を最初から最後までサポートすること。資材調達や運送、電気関係、掲出・撤去などは、10人のメンバーが本業を活かして動くため、いわゆるワンストップで完結する。当然、費用は発生するが利益追求が目的ではないため、必要最低限のコストとして、材料費など全て込みの15万円で請け負っている。
「昔は何百万円もかけた大きな企業飾りも多かったのですが、今我々が作っているものは社員さんみんなで一緒に作れるもの。誰でも参加しやすく、沢山作れるように制作指導を心掛けています」と同プロジェクトで理事を務める田中大輔さん(39)は話していた。
飾り作りから生まれるもの
活動開始から3年目。初年度は1つ、翌年は3つ、そして今年は、サポートした7つの飾りが空に揚がる。この3年間でスターモールに掲出される本数はほぼ同数だが、その数の維持には「憂うだけでなく行動する彼ら」の貢献が大きいことは言うまでもない。だが、そんなことよりも多くの人に感じてほしいのは、「七夕の楽しさ」だ。
「飾り作りは商店街の人たちだけに頼るのではなく、平塚市全域の企業さんに参加して頂きたい。七夕前になればスタッフの皆さんがわいわい飾りを作って、前夜はみんなで揚げに行って、まつりの間は家族で見に行って。そんな文化になったらいいなと思います」
目的はもちろん、過程も楽しめる地元ならではの貴重な体験。それは多くのコミュニケーションを生み、笑顔を生む。平塚には、それを叶えてくれる「七夕」がある。
◇制作支援の問い合わせ=小林さん☎37-5884(小林運輸株式会社)
【写真上】1976年の七夕まつり(平塚市提供)
【写真下】プロジェクトを運営する小林さん(左)と田中さん
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