新しい再生可能エネルギーの1つである波の力を利用した波力発電について、平塚沖での実証実験を目指そうと、産学公で作る「平塚海洋エネルギー研究会」が9日、発足した。実験開始は2020年を目指すという。
この研究会は平塚市と東京大学生産技術研究所林研究室、それに実証実験に関心のある市内外の企業・機関など25社・団体で構成された。9日の発足式で落合克宏市長は「この取り組みが新たな産業の創出につながると大いに期待している」と挨拶。式の後にはプロジェクトの内容などを説明する講習会と実験の予定地である平塚新港などの見学も行われた。
同研究所は、金属製の波受板で受けた波の力で発電する油圧式の装置を低コストで開発、それを使用し今年8月から岩手県久慈市で第1弾の実証実験を行う予定。第2弾の場所として平塚が選ばれた理由について丸山康樹特任教授は、沖に同大学総合実験タワーがあり、そこでの観測で波力発電に必要な波の特性をよく把握しているためと話していた。
平塚での実証実験には約10億円が必要と見込まれており、平塚海洋エネルギー研究会は、今後国などが実施するプロジェクトに応募し採択されれば、久慈の装置を改良した2号機を3台使って計150kWの発電を目指すという。これは住宅約50軒分の電力に相当する量で、平塚市漁業協同組合で利用される予定。
研究会の幹事を務める(株)山川機械製作所(平塚市東八幡)の小川 敦代表取締役は「我々の知見が役に立つこともあるかもしれない。研究会参加で我々の成長にも繋がれば」と期待していた。
【写真下】久慈市での実験で使う予定の装置(東京大学生産技術研究所林研究室)/タワーの見学(平塚市提供)
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