
二宮町在住の絵本作家・イラストレーター相澤るつ子さんが描いた絵本「コインでつなぐ平和の鐘」が、ニューヨークの国連本部の書店で販売が始められたのを機に先月24日、相澤さんが同町の村田邦子町長を訪問した。
この本は、太平洋戦争中にビルマ(現ミャンマー)で部隊の中で自分だけが生き残るという悲惨な体験をし、戦後世界中のコインを集めて溶かし作った鐘をニューヨークの国連本部に寄贈するなど、平和な世界を願って運動を続けた愛媛県宇和島市の元市長・中川千代治さんの人生を描いたもの。寄贈から60年以上たち、鐘の成り立ちを正しく伝えたいと考えていた中川さんの6女・髙瀬聖子さんが、相澤さんと去年夏に知り合ったことから、髙瀬さんが原案、相澤さんが絵と文を担当して絵本が作られた。
本文には、世界中の人に読んでもらいたいとの思いから英訳も併記されている。髙瀬さんらが国連本部内の書店に働きかけ、先月から販売が始まったという。
村田町長は「簡潔で読みやすい。子どもたちに知ってほしいので、町の来年度の課題図書にと考えている」と話した。
相澤さんは、英語の話せない千代治が1人で国連総会に出席し鐘を置くよう訴えたことから「正しいと思うことがあれば1人でもやれる。中川さんからそんな勇気を学んでほしい」と語った。また髙瀬さんは「幾久しく平和が続くよう願った父や支えてくれた人の思いを感じてほしい」と願っていた。◇一般社団法人「国連平和の鐘を守る会」発行。1,500円(税別)。購入は同会のHP(http://peace-bell.com/)または☎042-313-7217まで。
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