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自分の持ち味で壁に挑むスポーツクライミングで活躍の土肥圭太さん

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 3年後の東京オリンピックの追加種目となったスポーツクライミング。注目が高まっている中、昨年11月のIFSC(国際スポーツクライミング連盟)世界ユース選手権(中国・広州)のボルダリングで平塚市の土肥圭太さん(16・県立平塚中等教育学校4年)が初優勝した。スポーツクライミングって何?という人もまだ多い中、どのような魅力を感じているかやオリンピックへの思いについて語ってもらった。
 スポーツクライミングは人工の壁に設置されたホールドと呼ばれる突起を登るもので、速度を競う“スピード“、到達地点の高さを競う“リード“、複数のコースを制限時間内にいくつ登れたかを競う“ボルダリング“の3つの種目がある。東京オリンピックではこの3種目の合計で順位がつけられる。土肥さんはそのうちリードとボルダリングで、国内の大会のみならず海外のユースの大会にも出場し好成績を収めている。
 木登りや上り棒など、子供の頃から登ることが好きだった土肥さんは小学生の時クライミングに初挑戦。ロープを付け10mほどの高さの壁を何も考えずひたすら高い所を目指して登ったことがとても楽しかったという。その後も何度か体験を重ね、本格的にやろうと小4の夏から寒川町にあるクライミングジムに通い始めることに。最初は見よう見まねで、ジムに来る人とワイワイ楽しみながら登っていた。
 しかし、6年生で公式大会に出て全国から集まるライバルと難しいコースに挑戦するようになると「このままではだめだ」と感じ、もっと上手くなりたいという意識が芽生えてきたという。
頭を使うスポーツ
 ではどうやって強くなるか。「同年代でも腕が2ℓのペットボトルみたいに太い選手もいるが、自分はパワーで登るタイプではない」と話す土肥さん。力で登る選手と同じルートでは攻略できないので、いかに少ない力で登れるかを考える。ホールドの持ち方を工夫したり足の位置をちょっとずらすだけで、体の動きが変わり、遠くのホールドまで届くようになるので、色々考えながら試してみるのだという。登った後の達成感よりも「登っている最中、それも簡単に登れない時の方が楽しい」と、その過程自体に魅力を感じている。大会では制限時間内にルートを見つけなければならず、「頭を使うスポーツなんです」とその面白さを語る。
 その後、徐々に実力を付け国内のユースやジュニアの大会で上位に入るようになった。3年前世界ユースの選考会で敗れた際には「次こそ世界に」と目標が明確になり、様々な大会を経験しスポーツから競技へと意識が高まっていった。世界ユースには翌年に初出場、2度目の昨年は「相性のいい試合で全てがラッキーでした」と謙遜しつつもボルダリングで初優勝を果たした。現在は辻堂や八王子などのジムに週4、5回通い、練習を積んでいる。
 その先に見据えるのは3年後の東京オリンピック。同年代の中では実施される3つの種目で安定した力を発揮できると自負する。ただ日本には世界ランキング上位の有力選手が多く、こうした上の年代にも食い込まないと出場はおぼつかない。だから苦手な部分を強化するため筋力や体幹を鍛えるトレーニングも続け「(上位の選手とも)戦えるだけの力を付けたい」と決意し、大舞台を目指す。
興味あればぜひチャレンジを
 最近はテレビや新聞で紹介されることも増えているスポーツクライミング。「やってみたいけど、身近なスポーツではないのでどうすればよいか分からないという人もいます。自分は小さい頃にきっかけがあって運が良かった。初心者でも体験できる所があるので気軽に始めてもらえたら」と話し、多くの人にその楽しさを知ってほしいと願っている。

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