
2009年に県立平塚湘風高等学校に再編されて閉校した県立五領ヶ台高等学校の跡地の一部(片岡991−1)に建てられた県立子ども自立生活支援センター(愛称“きらり”)で4日、竣工式が行われた。同センターは乳児院、児童心理治療施設、障害児入所施設の3つが一体となった県内で初の施設。竣工式には黒岩祐治県知事をはじめ関係者約100人が出席し、式典後には内覧会が行われた。
同施設は3つの施設を一体的に運営し、障害や年齢に応じた専門的で切れ目のない支援を提供する複合施設となる。乳児院は概ね0歳から2歳の乳幼児が生活する場所で定員は12人。家庭での養育が困難な乳幼児や、重篤な虐待を受けた乳幼児などを入所させる。県内には同様の施設が10カ所設置されており、同センターは現在横浜市青葉区にある中里学園乳児院が移転する。
児童心理治療施設は主に軽度の情緒障害や知的障害を伴わない発達障害のある小・中学生が治療のために2年ほど生活する施設。地域の学校には通学せず、施設内の市立金目小学校、市立金目中学校の分校で教育を受ける。定員は42人となっている。
障害児入所施設では幼児から高校生程度の年齢の知的障害や知的障害を伴う発達障害をもつ子どもが自立を目指し生活する。地域の特別支援学校や特別支援学級に通学する予定で、定員は42人。現在、横浜市港南区にある県立ひばりが丘学園の児童入所部分が移転する。
いずれの施設でも医師、看護師、児童指導員、心理士などさまざまな職種の専門家が一人一人に合わせた治療やケア、支援を行なっていくことになる。治療的養育と個別支援が可能な生活環境を提供する先駆的な施設として、県内児童福祉分野の中心的役割を担う。竣工式で黒岩知事は昨年7月に津久井やまゆり園で起きた事件を契機に定められた「ともに生きる社会かながわ憲章」に触れ、「この精神を広め、障害者とともに生きる社会の実現を目指す。この施設はまさにそういう施設」と力強く語った。
【写真TOP】施設外観
【写真下】職員の説明を受ける黒岩知事

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