
大磯町と二宮町、それに中井町を聴取エリアとする「FM湘南マジックウェィブ」(85.6MHz)が来月23日(日)開局する。エリアの狭いコミュニティFMは地域情報と災害時の情報の伝達が大きな役割であるが、この局はそれに加え、特に子どもたちのためになるラジオを目指すという。開局に向け、今準備が急ピッチで進んでいる。
FM局を設立するのは、「星槎国際高等学校」など教育機関を運営し大磯町と二宮町にも教育施設を持つ学校法人国際学園。開局準備室長の増田明雄さんによれば、学校法人による設立は全国的にも珍しいという。これまで、生徒の希望をなるべく実現させようと劇団や和太鼓などの活動に取り組んできた同学園。FM局も生徒の「やってみたい」との声を受け、取材や番組制作によってコミュニケーション力が培われるなど大きな効果が期待できることから、設立を決めた。
さらに増田さんは、将来を背負っていく子どもに地元を好きになってもらうと共に、局の運営を通じて子どもと大人の世代を超えた関わり合いを作り、ひいては地域の活性化に繋げたいと考えている。
子どもも出演
そのために、地元の小中学生が参加する番組も企画している。現在6人が参加を希望し、日頃疑問に思っていることを自分たちで調べるような内容を予定している。
また3町の保育園や幼稚園、小中学校を回って先生方にインタビューする番組も放送し、子どもたちに聞いてもらえるラジオ局を目指す。さらに保育園長らに聞く「子育て相談・情報」も。もちろん役場からのお知らせ、イベント情報、名物町民の紹介など地元に密着した情報と共に、防犯防災に関するお知らせや災害発生時に必要な情報も提供する。
若者と大人が協力
現在開局準備のため、大学生と星槎学園の生徒、それに地域のボランティア34人が研修や番組制作を行っている。
その中で「子どものために」という同局の理念に共感し参加を決めたのが、中井町の海野美和さん。2人の子を育てる中で近隣の市や町の夜間休日における当番医の情報が必要だと感じた経験から、そうした医療情報を発信したり、小さな子どもがいても好きなことをあきらめずに手芸など作品作りをする女性たちを紹介することなどを考えている。
一方、30人を占める学生を束ねるのが、茅ヶ崎市にある文教大学情報学部2年の八幡美樹さんと桑原 翔さん。八幡さんが開局を知り、これまでコミュニティFMにリポーターなどとして関わった経験がある2人は、参加したいと手を上げた。このうち、桑原さんは以前から興味を持っていたアートに関する情報番組「ラジオ・デ・アート」の準備のため取材を進めており「地元の人が見慣れていても、魅力的なものは一杯ある。それを取り上げて地域に根ざした番組を作りたい」と意気込む。
取材を通じてまちの魅力を掘り起こし、それをきっかけに地元を好きになる子どもや大人が増える。このFM湘南マジックウェィブがそうした流れを創り出せれば、将来地域を元気にする一つのツールになるかもしれない。
【写真TOP】FM湘南マジックウェィブのスタジオ
【写真下】研修を受ける海野さん(右)/大磯「つきやま」で取材中の桑原さん(中)
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