
平塚市が建設を進めていた平塚競輪場のメインスタンドがこのほど完成し、先月24日に報道陣に公開された。新スタンドは旧スタンドの老朽化に伴い、50年ぶりに建て替えられたもの。新たにキッズルームやロイヤル席、350インチの大型モニターを設置したシアターエリアなどを設けた。落合克宏市長は「実際に競輪場に来場してもらえる、業界を牽引できるような施設にしたい」と期待を込めた。
今回新たに建設されたのはメインスタンドと第1コーナー棟の2カ所。鉄骨造り(一部鉄筋コンクリート)の5階建(第1コーナー棟は3階建)で延べ床面積1万1,580.36㎡。総事業費は約46億円でそのほとんどを競輪事業の積立金で賄った。旧スタンドが高さ16m、面積9,314.11㎡、収容人数6,600人だったのに対し、新スタンドは高さ23m、面積1万1,580.36㎡と大型化する一方、収容人数は6,000人と減少させコンパクトなスタンドを目指したという。
一時避難所としても機能
各フロアの設備に目を向けると1階には一般席の他、キッズルームや子ども用トイレ、授乳室を完備。小さい子どもを持つファミリーでも気軽に訪れることができるようになり、2階には車いす席も新設された。3階は特別観覧席(入場料1,000円)516席を完備。空調の効いた室内でゆったりと観戦することができる。4階にはロイヤル席(入場料5,000円)32席を設置。タブレット端末を利用してキャッシュレスで車券を購入できる在席投票システムを導入するなど、ロイヤルの名前にふさわしい設備も整えられている。なお5階は審判競技関係フロアとなっている。
メインスタンドと同様に建設を進めていた第1コーナー棟(記者席、来賓席などとして使用)は津波などの災害発生時には一時避難場所としても活用できるように整備された。競輪場南側の道路から外階段を使い直接屋上まで登れるようになっており、有事の際にはおよそ1,000人を収容できる。また、防災倉庫が設置されるほか、停電時には発電設備で電力をまかなうことも可能と災害時の拠点としての機能も併せ持つ。
競輪事業を牽引したい
報道向け発表で落合市長は「競輪業界全体を見渡しても、実際に競輪場に来るというケースは多くない。やはり実際に訪れてほしいという思いがある。競輪とともに様々な楽しみを提供し、業界を牽引できるような施設に」と話した。一方で公営とはいえ、ギャンブルという後ろ暗いイメージも拭い去れていない面については「公営ギャンブルというだけではなくサイクルスポーツとして盛り立てたい」と展望を語った。平塚市の友好都市である伊豆市の「伊豆ベロドローム」が東京五輪の自転車競技場として正式に採用されたこともあり、施設の概要は全く違う(ベロドロームは屋内で木製トラック)が平塚競輪場が練習会場になりうる可能性などもあるということだ。
新スタンドは4日の地元住民内覧、10日の竣工記念式典を経て、15日の第68回高松宮記念杯の場外発売から利用が開始される。本場開催は19日からのFⅠジャパンカップ。生まれ変わった競輪場が平塚の新たなランドマークになりうるか期待が持たれる。
レース・イベント情報はHPで
http://www.shonanbank.com/
【写真】
メインスタンド全景。左奥が第1コーナー棟
【写真下】
シアターエリア/メインスタンド4Fからの眺望/メインスタンドとは逆に昭和25年から使われ続けた鐘は現役だ/特別観覧席
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