地域密着・深掘り型メディア

ニュース

大磯出身のハワイ移民・後藤 濶 知られざる生涯を伝える講演会開催

0216 2面後藤濶2 明治時代ハワイに移民し日本人労働者のリーダーとして活躍しつつ非業の死を遂げた大磯町出身の後藤 濶をテーマとする講演会「OISO 学び塾Ⅳ」が、今月から2回にわたって行われる。
 後藤 濶は1861年旧国府村生まれ。ハワイ政府と明治政府が結んだ契約に基づく第1回の官約移民として、1885年ハワイ島ホノカアへ渡航した。さとうきび農場で働いた後、日本人向けの雑貨店を開店。成功して日本人社会の指導者になり、農場経営者と日本人労働者の間に入って厳しい労働環境の改善を図ったという。しかし農場主らから反感を買い渡航から4年後の28歳の時、アメリカ人の農場監督らに殺害された。その後長く忘れられていたが現地の日系人を中心に後藤を評価する声が上がり、1994年にはホノカアにその功績を記した記念碑が建てられた。
 講演会で第1回の講師を務めるのが加藤喜規さん。後藤と同じ23歳の時から6年間ハワイに留学した加藤さんは、その経験を振り返る文章を書こうと8年前ハワイについて調べ直した。そこで後藤のことを知り、旧国府村の生まれであったことが分かった。しかし地元に知る人はいない。自分も大磯出身、ハワイに渡った時の年齢も同じで「ほっとけない」との思いが湧き、詳しく調べ始めた。
 海外の研究者と連絡を取り合い、ハワイにある後藤の墓や記念碑を訪れるうち、その生涯を描く映画の計画もあると知った。ハワイでここまでの高い評価を得ているにも関わらず、地元大磯町ではほとんど知られていない。ぜひ後藤のことを知り、誇りに思ってほしいと加藤さんは考えている。
 1回目では、後藤が渡った当時のハワイの社会事情も交じえてその生涯を辿る。2回目では後藤が送った書簡について、NPO法人「雨岳文庫を活用する会」理事の豊 雅昭さんが語る予定。
◇日時=2月24日(土)・3月10日(土)、14時~16時。場所=大磯町郷土資料館。定員40人(町在住・在勤者優先)、参加無料。申し込み=大磯町教育委員会生涯学習課 ☎︎61−4100(代)
【写真】後藤 濶の写真(Ms. Patsy Y. Iwasaki提供)/ホノカアにある記念碑(加藤さん提供)
0216 2面後藤濶1

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
編集部

編集部

WEB編集の管理人です

アウトドア/車/バイク/料理と趣味に追われる日々です。

  1. 第80回 日本選手権競輪GⅠ開催! 平塚競輪

  2. ゴールデンウィーク夜の部  〜昼のアクティビティーだけでなく……夜も楽しもう!〜

  3. THE ATHLETE ザ・アスリート

コメント

この記事へのコメントはありません。

RELATED

PAGE TOP