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視覚障がい者に声をかけやすく 平塚市の女性が「たすき」開発

 0525 2面視覚障がい者1視覚に障がいを持つ人が駅などで周囲の人に気軽に支援を求められる「視覚障がい者への声かけの道具 幸せの黄色いたすき」を平塚市の鈴木満江さん(70)がこのほど開発した。現在その商品化に向けクラウドファンディングで資金を募っている。
 20年以上にわたり、暮らしの中のちょっとした不便を解消するアイデア品を考案してきた鈴木さん。視覚障がい者が駅のホームから転落する事故が相次ぎ胸を痛めていたことから、それを防ぐための道具を作れないかと考え始めた。
 昨年11月、黄色の布で作ったたすきに「2~3分のサポートお願いします」との言葉を書いた最初の試作品が完成。知人で元パイロットコーポレーション社長の神戸禎夫さん(88)に見せたところ「何年も何十年も残るいい道具」と思ったという。多くの新商品開発を手がけた経験から、文字の部分を縮めてパッと一目で読めるサイズにとアドバイスしたり、たすきの文字を書道家でもある神戸さんが毛筆で書くなど、より良い製品にするため相談に乗ってきた。
 その後素材を丈夫な布のベルトに変え、手すりなどに引っかからないよう端をマジックテープで止める形にするなど改良を重ね、今年3月には鈴木さんが会員となっているNPO法人横浜発明振興会の年間最優秀賞を受賞。これまでに約60人のモニターが試作品を使用し、鈴木さんによれば「知らない人にすぐ声をかけてもらえる」との声が寄せられているという。そこでさらに多くの人に使ってもらえるように商品化を目指し、その資金調達のためクラウドファンディングを利用することにした。22日現在、目標の100万円に対し57万円余りが集まっている。
 国土交通省の調査では、平成21年から26年までの6年間で視覚障がい者が駅のホームから転落した件数が417件にのぼる。鈴木さんは「目の不自由な人は駅のホームで怖い思いをされているそうです。声をかけようか迷う人は多いと思うので、そのきっかけにしてほしい」と話す。神戸さんも「このたすきで1人でも助けられたら」と願っている。◇「幸せの黄色いたすき」のクラウドファンディングのサイト:https://readyfor.jp/projects/16265
期限は来月25日(月)23時。問い合わせ=鈴木さん☎︎090−6509−8078
【写真】(左から)鈴木さん、神戸さん
【写真下】試作品(鈴木さん提供)
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