平塚市美術館で企画展「小倉遊亀展」が6日から始まった(11月18日まで)。北鎌倉で創作活動を続けた日本画の巨匠の展覧会は県内では17年ぶり。担当学芸員は「今年も多くの企画展を開催してきたが、芸術の秋の展覧会として目玉と思っている」と話す。
滋賀県出身の小倉遊亀さん(1895−2000年)は、アンリ・マティスなど近代絵画の影響を受け、明るく慈愛に満ちた作品を制作。様々な画風を取り入れ革新的な日本画を残してきたという。今回は初期から晩年までの作品に加え、愛蔵の陶磁器類や挿絵類など約120点が紹介される。
1920年に大磯に住む安田靫彦に師事し、1932年に女性初の日本美術院同人(院の序列で最上位)に推挙された。1938年には山岡鉄舟の高弟、小倉鉄樹と結婚し北鎌倉に移住。1990年には同院の第3代理事長に就任した。2000年に105歳でその生涯を閉じるまでに上村松園賞(1954年)、日本芸術院賞(1962年)など数々の受賞歴を持ち、1980年には文化勲章を受章するなど目覚ましい活躍を重ねてきた。
6日に行われた開会式には孫である小倉健一さん(59)も出席。祖母について「アトリエに家族といえど他人を入れない人で、絵を描く姿はあまり記憶にない」という。「そうして時間をかけて絵を描く人だったが、作品にはそういった深刻さはなく日本画の良さがでている。芸術の世界は流行り廃りもあるが、要素は日本画に全て詰まっている。ぜひ今見ても新しい日本画を見にきてほしい」と話していた。
小倉遊亀展
◇会 期:11/18(日)まで開催中
9時30分〜17時(入場は16時30分まで)
◇会 場:平塚市美術館(月曜休館)
◇観覧料:一般900円、高大生500円、小中学生無料
◇問い合わせ:同館☎︎35−2111
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