一輪車に乗りながら華麗に踊る一輪車ダンス。その全国大会で優勝した東海大学3年の鈴木ちひろさん(21)が、9日に同大学で開催される「DAN DAN DANCE&SPORTS第8回公演」に出演する。
10月、大学でのバスケットボールの試合のハーフタイムショーにペアで出演した鈴木さん。黒を基調とした衣装をまとい、アップテンポの曲に合わせて軽やかに踊る。スピードを出して回る一輪車に乗ったまま、Y字バランスやフィギュアスケートのビールマンスピンのようなポーズを取ったり、ジャンプしたりと驚きの技を、ペアの相手と息を合わせながら披露していた。
小3の頃、伊勢原市のクラブで一輪車ダンスに出会い「私がやりたかったのはこれだ」とスタート。クラブに週5回通い、帰宅後も外で練習するほどのめり込んだ。また練習を撮影したビデオを見て改善点を考え、どんどん技を習得し上達していった。
そうして大会でも上位に入るようになる中で、それまで練習してきたようなアクロバティックな技と技をつなぎ技術を見せるプログラムとは違う、自分のやりたいものが見えてきたという。それは、フィギュアスケートの動きを取り入れた表現力あふれる美しい「演技」。そうしたダンスをするコーチに学びたいと中3の時、自宅から1時間半以上かかる川崎市のクラブに移った。
そこでは技の完成度を上げるための練習はもちろん、曲調に合わせた振り付けや表現方法なども指導を受け、さらに力を伸ばした。しかし、大会本番ではどうしてもミスが出てしまう。ミスのない演技を目指し、スピードのコントロールなど臨機応変に対処できるように自分で考え、2年前に全日本一輪車競技大会ソロ演技の部で優勝。昨年と今年はペアの部で2連覇した。
今年9月には、世界的なエンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユのサウジアラビアでの特別公演に出演。3週間、全く異なる環境で日本語も通じない中で練習した。本番では絶対失敗できない緊張感はあったが、始めた頃からの憧れの舞台に出られた感動で涙が溢れたという。
まだマイナーな一輪車ダンスの面白さを多くの人に知ってほしいという鈴木さん。「見る人の心を動かすような演技を目指したい」と日々練習に励んでいる。
◇12月9日(日)17時~・東海大学湘南キャンパス2号館大ホール。入場無料。公共交通機関利用のこと。問い合わせ=同大学チャレンジセンター☎︎50−2504
【写真】右が鈴木さん / シルク・ドゥ・ソレイユの公演。右から2人目が鈴木さん(鈴木さん提供)

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