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史上初、神事のみの国府祭
新型コロナの収束願う

例年、5月5日に大磯町国府本郷の相模国総社六所神社(柳田直継宮司)で執り行なわれ、5,000人ほどの奉仕者、参拝者が集まる相模国府祭(さがみこうのまち)が、新型コロナウイルス感染症蔓延のため一般向けの開催を中止した。当日は規模を大幅に縮小し、関係者のみが六所神社に集まり神事を行なった。

相模国の6社が集う国府祭は県の無形民俗文化財にも指定されており、1000年以上前に相模国の国司が天下泰平と五穀豊穣を祈願したことが由来とされる。相模国で最も大きい神社が寒川神社なのか、川勾神社なのかをめぐる論争が神事となった「座問答」が有名だが、今回は寒川神社(寒川町)、川勾神社(二宮町)、比々多神社(伊勢原市)、前鳥神社(平塚市)、平塚八幡宮(平塚市)の御分霊を総社である六所神社に併せ奉る神対面神事という「最も格式高い」神事のみが行なわれた。天下泰平を祈る祭りではあるが、日本だけでなく世界中が「泰平」とは言えない世相から、祝詞のなかでは「コロナウイルスといういと悪しき災」という言葉も。6社の宮司らはそれぞれに1日も早く平穏な日常が戻るよう祈った。

柳田宮司は一般向けの開催中止、規模縮小を受け「残念だが、1,000年続く祭りを1年でも欠かしたくないという思いでこのような形になった。思えば過去には豊臣秀吉の小田原攻めの時、明治維新の時、関東大震災の時と、形を変えながら開催してきたことと思う。コロナのような流行病が1日も早く収束し、また来年、盛大に開催できるようになれば」と語った。

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