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コロナ禍で変わる「お別れ」の形
学生らが模擬葬儀を実施

 日本初の葬儀の専門学校「日本ヒューマンセレモニー専門学校」(川口英一学校長)は8日、フューネラル学科フューネラルディレクターコース2年生(20期生)による模擬お別れ会をホテルサンライフガーデンで行なった。例年、学習を振り返り、成果を発表する場として行なわれているこの試み。今年はテーマを「コロナ禍での葬儀」とした。
 新型コロナウイルス感染症で亡くなった人は、非透過性納体袋に密閉され、場合によってはそのまま荼毘(だび)に付される。感染発覚から家族と顔を合わせる機会もなく、遺骨となって初めて遺族の元へ帰る可能性もあるという。さらに3密を避けるためごく小規模での葬儀になることも。学生らは企画立案にあたり、お別れ会を開くことでやり場のない気持ちを整理し、遺族の新たな一歩としてほしいとの願いを込めたという。
 「明るく、皆でお酒を酌み交わすのが好きな故人」という設定の会は、葬儀場でなくホテルで行なうことで、まるで故人が主催したパーティーのような和やかさ。感染症対策として検温や消毒、換気などを徹底。献杯の唱和はマスクを着けたまま、料理も一口サイズ、あるいは個包装で提供するなど随所にまで配慮した。一方、形見分けはビンゴで決めるなど学生らしいアイデアも。従来の葬儀のイメージからはかけ離れているが、別れの場とは思えないほど明るく楽しい雰囲気を見事に作り出した。
 式を終え、実行委員長を務めた佐山七海さんは「とても緊張した。準備の1カ月はあっという間で、先輩たちのように葬儀場で行なう式とは違う部分も多かったが終わってみると寂しさがある」と振り返った。今はまだ学生らの試みではあるが、今回のようなお別れ会の形式がスタンダードになる時代の訪れを感じさせる式となった。

献花代わりとして、参加者はグラスを供えた

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