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オーレ!ベルマーレ:#857 這い上がれ

【トップ写真】山口監督。チームの浮上への責任を一身に背負う

 2023シーズンも折り返しを迎え後半戦へ。6月24日の後半戦初戦にホームに迎えるは開幕と同じサガン鳥栖。5−1で快勝したアウェイゲームの良いイメージで望みたかった一戦は、リベンジに燃える相手チームの前に0−6の大敗を喫し、順位は最下位まで落ちた。

 あくまで個人的な感覚では、いわゆる常勝と言われるチームと違い、ベルマーレにとって勝利は大事なものではありながらも本質ではないように感じる。フィロソフィーと結果を両立できるチームも少なくはない。「常勝と言われるクラブはそんなところ、とうの昔に過ぎたんだよ」と言われればその通りかもしれない。だが、勝ち負けよりも大事な、サッカーが、スポーツがもつ心動かされる瞬間こそがベルマーレの魅力のひとつであり、それを追い求めていたはずだ。それはクラブスローガンの“たのしめてるか。”にも表れている。

 華麗なプレーでなくとも泥臭く、倒れる時は1cmでも前で、ただ真っ直ぐにボールを追い、相手ゴールに向かい、時には逆境すらも楽しんで前を向く–そんなシンプルなサッカーの魅力を体現していたからこそ、どんな時でも応援の声は止まなかった。

 鳥栖戦後、憤るゴール裏サポーターに対し山口監督は「俺がやらせる」と宣言。だが中3日で挑んだミッドウィークのアウェー浦和戦も1−4と複数失点で敗れた。先制点を奪われたのを良しとはできないが、1−1に追いつくまではよかった。だが試合をひっくり返すには、多くのものが足りなかった。

 「何はなくとも、勝利を、勝ち点を」。それはそうだ。次の試合はすぐにくる。這い上がるしかない。だがまずは負けるにしても、湘南の選手として負けてほしい。湘南のエンブレムはそんなに軽くないはずだ。

ベテランとしてチームを鼓舞し続ける山田直輝

湘南で育った石原広教。チームにスピリットを取り戻させる

TEXT:名久井啓祐(本紙編集部) 写真提供:湘南ベルマーレ

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