写真:左から(株)フジミ 代表取締役 清 元秀さん【本文中:清さん】、FM小田原(株) 代表取締役 鈴木 伸幸さん【本文中:ノブさん】、(株)湘南ベルマーレフットサルクラブ 代表取締役 佐藤 伸也さん【本文中:伸也さん】、(株)鈴廣蒲鉾本店 代表取締役 会長 鈴木 博晶さん【本文中:博晶さん】、報徳二宮神社 宮司 草山 明久さん【本文中:宮司】

ナビゲーター :
湘南ベルマーレフットサルクラブ 営業
波多野 響子(キョン)
湘南ベルマーレフットサルクラブは、小田原を中心とする県西地域3市8町をホームタウンに活動している。競技だけではなく、「事業性」「社会性」を掲げながら地域とともに歩み続けてきたクラブだ。今回、長年クラブを支えてきたクラブの取締役であり、地域企業の経営者である4名と、代表・佐藤伸也社長による初のスペシャル座談会が実現した。ベルマーレとともに歩む理由、この街への想い、そして未来について語っていただいた。
湘南ベルマーレクラブとの出会いは?
【伸也さん】2007年、Fリーグの開幕の時、それまで働いていた会社を辞め転職し、リーグの発足メンバーとして、クラブを立ち上げたのがきっかけです。
【博晶さん】フットサルより、Jとの関わりで始まっているんです。「これから小田原をホームにしてクラブをつくるから、お前やれ」とご指名を受け(笑)「じゃあ、どういう人たちと地域を盛り上げていこうかな」というところから始め、いつの間にか20年。いろいろ関わらせていただいています。
【ノブさん】2007年、Fリーグ開幕の時ですね。当時、湘南ベルマーレ(J)の社長だった水谷さんが、みんなを集めて「これからやるから」と。それが出会いで、10年くらいかな。
【宮司】「ちょっと一口出してよ」って言われたのが、おそらく最初のかかわりで(笑)。そこから前社長に誘われ、FAOとクラブの違いもよく分からないまま「始まった」みたいなきっかけです。
【清さん】2011年頃、JCがフットサルを応援しようみたいなことをやっており、前社長たちが「スポンサーもやってくれ」と営業にすごく来て(笑)。当時、選手たちが劣悪な環境でプレーしていたので、「せっかくだし、少しでも携わろうかな」と。結果なんだかんだと呼ばれるようになり、選手の相談窓口になってほしいと言われ承諾をしたら、新体制発表会で強化担当役員だってことに(笑)。選手に関わるところを3〜4年やりました。住宅ローンのお世話、移籍のこと、海外エージェントとのやり取りも……ベルマーレに、ちゃんとした人が入ったねと言われました(笑)
当時と今のベルマーレ、変わったところはありますか?
【博晶さん】チームが強くなったとかそういうのではなく、“組織として非常に安定感が出てきた„っていう感じですね。選手一人ひとりが大人になった。
【伸也さん】地域のことも理解し、人として成熟してきた。昔は本当に荒くれ者みたいでした(笑)。
【ノブさん】コンプライアンス関係も……いろんな所にお世話になったり。最近はないけどね(笑)。
【伸也さん】成熟させてもらっている。応援が広がり責任を感じる機会が増え、皆さんが町のあちこちでPRしてくださる。支えられています。
【清さん】最初は、本当に何も分からない選手が多かった。質問はこんなこと?と初歩的なものから、そんな事はわかるはずないというものもあり…。全部調べて対応することも。伸也社長が掲げたクラブの社会性や地域課題解決といった理想と、選手の現実「俺たちはピッチで結果を出したい」っていう思いに距離も。相談窓口で聞くも、いろんなスタッフに協力してもらって、少しずつ距離を縮め信頼関係を築いてきました。
【伸也さん】本当に時間がかかった。時間をかけてきた分、選手の人としての部分は良くなったと思います。
【博晶さん】どういう面で自覚を持つべきか?など考え方がずいぶん成長してましたよ。
今までで大変だったことは?
【清さん】コロナ禍では、選手のトラブルもあり、極論がでそうな選手とクラブの距離が大きく開きました。その間に入ってやり取りすることが一番大変でした。皆の話を聞こうと仕事の途中11時くらいにアリーナへ行き、意味もなくベンチに座り、何もなければそのまま帰るを続けました。
【伸也さん】清さんは、社会性のところでは、選手とクラブどちらの話も聞き、選手が自分で取り組むプロジェクトの仕組みを作ってくれました。
【清さん】今は選手が社会性を理解し、自分たちから地域活動に動くようになってきた。大きな変化ですよね。
「Chance & Enpowerment Project」社会や地域課題解決のプロジェクトのゴールは?
【皆さん】5年かけてきた中で、たどり着いてきているんじゃないか。大変だったね。
【キョン】そういう意味では昨シーズンは「合流」パーティが皆さんの発案で開催されました。クラブ、選手、サポーター、地域の人、企業……皆が集まって、地域のことやベルマーレの未来を話したり、ワークショップもやりました。
【清さん】メディアなどで社会活動を表彰されることも増えましたが、地域の人々はクラブが何をしているのか理解してくれているのか。伸也社長の掲げたスローガンが地域の人々を「合流」させたいとのことで、リアルに一度皆を集めようと。顔を合わせれば何か新しいものが生まれる。リアルにやった方がいいよねと。草山宮司に力を借りました。
【宮司】“共益„っていう感覚がありましたよね。これは、二宮尊徳の報徳思想に近いと思うんです。
【ノブさん】地域のためにベルマーレができることって、すごく多いと思いますよね。
「小田原には応援する文化がある」
皆さんが、ベルマーレにここまで関わる理由って何でしょう?
【博晶さん】小田原の人はね、このまちが好きなんです。盛り上がることには一生懸命やろうっていう気持ちが、みんな強いんだと思います。
【ノブさん】祭りとか神輿文化とか、人との距離感が近いんですよね。外に出た経験がある人ほど、小田原の良さを感じるんじゃないかな。
【宮司】地域って、それこそ“共益„なんですよ。地域全体が良くなれば、自分たちにも返ってくる。だから自然に関わるのだと思います。
【伸也さん】10年くらいたって、途中でわかったんですけど、やっぱり土壌なんです。都心の方が挑戦する舞台はあるかもしれない。でも、小田原には“応援してくれる人„がいるまちにはあると思っています。
【清さん】小田原って、外から来ると難しいって言われることもあるけど、入ると温かいんです
20年後、ベルマーレや小田原はどうなっていてほしいですか?
【博晶さん】子どもが減っていく時代だからこそ、スポーツの役割は大きい。「おらが町にはベルマーレがある」と、誇れる存在になってほしい。西湘地域の力を合わせて、地域で子どもたちを育てていく。やれることはまだまだあると思います。
【ノブさん】地域企業だけで支えるモデルって難しいけれども、逆にこれからの地方経済のあり方として意味があると思うんです。1企業がお金を出し、強い選手を集めるクラブではなく、地域と一体感を持って進む。移住者も増えてきているので、彼らも巻き込んでいきたいですね。
【宮司】子どもたちにとって、かっこいい存在でいてほしい。アリーナで輝く選手を見て、勇気を与えられる存在になってほしいですね。あと、やっぱり一回優勝したいですね(笑)。
【清さん】「小田原には、湘南ベルマーレフットサルクラブがあるんだ」という誇れるクラブになることですよね。総合型地域スポーツクラブとして、平塚(J湘南ベルマーレ)とも連携しながら、自分たちのスタイルで新しいチャレンジを続けていく。この地域に必要なクラブになって欲しいです。
最後に伸也社長にこの地域とクラブへの思いをお願いします。
この地域には、まだ言語化できていない地域資本があると思っています。海、山、城、人のつながり、報徳思想。そういう素晴らしいものが、染みついている。短期間で結果が出るものではないけれど、18年かけて積み上げてきたからこそ、“なぜこのクラブが地域に必要なのか„を説明できるようになってきました。
「湘南ベルマーレフットサルクラブは、地域そのものです。
いつでも、あなたのクラブになれる。」
この街の皆さんにも、ぜひクラブの一員になっていただきたいです。
小田原アリーナで、お待ちしています。
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