平塚市美術館がアートカードを作成 カードゲームで芸術に親しんで
平塚市美術館では、同館が所蔵する代表的な作品48点の写真をカードにした「オリジナル・アートカードセット」(2,000円)を作成し、今月から販売を開始している。アートカードとは、カードゲームとして遊べる美術鑑賞ツールであり、楽しみながら作品への理解を深め、創造性を養うことができるもの。現在、国内でアートカードを作成している美術館は複数あるが、その多くは国立や県立であり、政令指定都市以外の「市立美術館」の例は全国的に珍しいという。
同館のカードは、協同で企画を進めてきた同館学芸員と平塚市中学校教育研究会美術部会の教職員により選ばれた48点。油彩画・日本画・立体など、所蔵作品全1万2,048点の中から「子どもと対話の弾む作品」が厳選された。主なものとしては、海老原喜之助『曲馬』、岸田劉生『Aの肖像』、工藤甲人『蝶の階段』、鳥海青児『ピカドール』、堀文子『早苗の頃』などで、同館を代表する人気の高い作品が名を連ねる。
特長としては、各カードの内容が簡単に確認できる「作品データ・解説の裏面記載」のほか、子どもが遊びやすい「角を丸くした形状」や「汚れにくい素材」などが採用されている。
遊び方は、「絵つなげゲーム」や「しりとりゲーム」「4コマ漫画をつくろう!」など8種類が提示されており、全てに共通して良く見ること、考えること、説明することなどが鍛えられるものとなっている。同館学芸員の安部沙耶香さん(写真右)は「オリジナルの遊び方でも良いので、自由な発想で色々楽しんでほしい。面白いルールを思い付いたら、是非教えてもらえると嬉しいですね」と話している。
なおカードに描かれた作品は、同館で今年企画されている「所蔵名品展Ⅰ」(12月7日~2月9日開催)で実物を見ることができる。問い合わせは同館☎35-2111。
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