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コネクト |2014.03.21

コネクト:茅ヶ崎ラグビースクールの訪問授業 「One for all, all for one」学ぶ

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0321コネクト_1 「One for all, all for one」=「ひとりがみんなのために、みんながひとりのために」といえば今やチームや組織の結束などのために様々な場面で出くわすフレーズだが、元はラグビー特有の精神文化を表す言葉だった。そんなラグビーの楽しみと精神を伝えるべく、茅ヶ崎ラグビースクールでは学校や幼稚園への訪問授業を行っている。13日には平塚市立花水小学校で1年生を対象としたスクールが開校された。
 茅ヶ崎のラグビースクールが平塚に出張してくる理由は平塚以西にはラグビー協会がないため。「世界的にはメジャースポーツのラグビーも、国内ではマイナースポーツですよね」と協会理事とスクールでのコーチを務める高梨靖士さんは笑う。ラグビーが根付きにくい要因として「色々ありますが、危険なスポーツだと敬遠されがちな面もあるのでは」と高梨さんは考える。事実、トップレベルのプレーの中には激しい身体の接触がある。それが1つの醍醐味でありながら、同時にラグビーへの門戸を狭めている面がある。しかしスポーツとして確立している以上、「きちんとした指導者、安全なグラウンド、環境が整えば」とも。「ラグビーは授業の中で求められる運動量は確保できる。ですから学習指導要領にタグラグビー(タックルを腰に付けたヒモの奪取に置き換えルールを単純化したラグビー)が盛り込まれる等、広がりは見られます」。こうした動きの中で行われている訪問教室。ラグビーへの入口が広がり、普及に繋がることを願って今年度は10カ所以上の幼稚園や小学校を回った。
 高梨さんが伝えようとするラグビーは身体的なものだけではない。伝えたいのは「one for all, all for oneという精神」だという。ラグビーは1人の上手い人だけで決まるスポーツではなく、トライ(得点)を奪うために協力が不可欠。実際に授業でも個人のプレーだけでなく、捕われた味方を助けてトライを目指すといった内容も盛り込まれている。そして授業の終わりにはみんなでハイタッチ。これも「ノーサイド(試合が終われば敵味方はない)精神の体現ですよね」という。高梨さんは「これらのポリシー、考え方はラグビーが始まりかもしれないけれどもラグビーだけのものではない。社会の中で生きていく中でとても大事なことだし、他のスポーツに進んだとしても心に留めておいてほしい」と真剣な眼差しで語る。
 ただのスポーツではなく、肉体と精神を育てる礎石としてラグビーを広めたい。そんな思いがスクールの根底には流れている。

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