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コネクト |2015.05.29

コネクト:平塚でつながるデフリンピックの輪

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平塚でつながるデフリンピックの輪
練習場「湘南BRUSH?」からメダリスト

 平塚市南金目。東海大学正門の坂を登り、左折し、さらに細い路地を左折すると、田園地帯が開けてくる。住民ではない限り普段は先ず訪れることがなく多くの人には気が付かれないであろう場所に「湘南BRUSH?(ブラッシュ)」はある。
 ここは、その名の通りブラシ(人工芝)上でスキーやスノーボードが楽しめる場所。8mの高さから滑り降りるジャンプ台もあるなど、国内でも数少ないオフシーズンも練習できる施設として、県外からも多くの選手が練習に来る「その道では知られている」施設だ。そして先月には、ここを拠点に練習している選手の中から2人のメダリストが出た。
 “聴覚障がい者のオリンピック”として4年に1度開催されている国際スポーツ大会「デフリンピック」。今年は第18回の冬季大会がロシアのハンティマンシースクという都市で3月から4月にかけて開催され、日本選手団は「金3銀1銅1」の成績を残した。うち2つは毎月ここで練習しているろう者の選手が獲得したもので、金メダル(スノーボードハーフパイプ)を獲ったのが横浜市在住の1児の母・花島良子さん(35)、銅メダル(同)に輝いたのが群馬県在住の津久井康友さん(37)だ。これを受けて今月16日には同所でメダル獲得の報告会が行われた。会場には、デフリンピックのPR活動や日本代表選手団の応援ソングを歌う平塚出身のパフォーマンスグループ「HAND SIGN」のメンバーも参加し、交流が深められた。
 「意外と知られていない『デフリンピック』ですがメダルを獲ることは簡単なことではなく、とても嬉しい報告でした」と話すのは同所を運営する傍らJSAD(一般社団法人日本ろう者スキー協会)のコーチを務める元プロスノーボーダーの小島敬雄さん。「チームには平塚ろう学校の卒業生もいますし平塚にはHAND SIGNもいて、ここでみんながつながったのも何かの縁。これを機にこの場所で多くの人にデフリンピックや選手のことを知ってもらい、ろう者への理解が広まれば有り難いです。ですから一般の人も気軽に遊びに来てほしい」と話していた。
 世界には、あまり多くの人には知られていない世界がある。気が付かなければ通り過ぎるだけのもとなってしまうが、知ってみるのもまた一興。飛び込んでみれば、新たな世界が開けるかも。問い合わせは同所(南金目102)☎︎73-8371(平日12時~22時、土日祝9時30分~21時)へ。

【写真】メダリストの2人を囲むHANDSIGNのROYさん(左)とSHINGOさん(右)、元プロ選手の小島さん(右端)、HANDSIGNによる平塚市の健康事業を担当している元プロ選手の渡部さん(左端)

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