湘南ベルマーレの2017シーズンが始まった。先月27日には敵地水戸に乗り込み勝利。今月4日にはホームに群馬を迎えての開幕戦を迎えた。サポーターの期待も最高潮に高まっていたこの日の試合は前半10分、高校No.1ディフェンダーとして注目を集めていたルーキー、杉岡大暉の左足でゲームが動いた。ディフェンダーながら高い位置まであがってきた杉岡はそのまま自身で中に持ち込み角度のない位置からシュート。見事にネットを揺らして鮮烈な本拠地デビューを飾った。これに負けじと今季キャプテンを務める高山薫が49分にPKを決め、54分には群馬に1点を返されるものの73分には再び高山。持ち味を最大限に発揮したスプリントで一気に前線まで駆け上がり菊地俊介からのパスをゴールにねじ込んだ。新戦力と既存の戦力が融合し3−1の快勝を収めた湘南。J1復帰はもはや当然という周囲の期待に応えられるか、いよいよ船は走り出した。
攻守に躍動した杉岡。さらなる活躍にも期待がかかる
TEXT:名久井啓祐(本紙編集部) PHOTO:湘南ベルマーレ