監督:クリント・イーストウッド 脚本:ドロシー・ブライスカル
出演:スペンサー・ストーン/アンソニー・サドラー/アレク・スカラトス 他
シネプレックス平塚他、全国にて公開中。
バニューシネマパラダイス
|2018.03.26
バニューシネマパラダイス:シーン101『15時17分、パリ行き』
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『15時17分、パリ行き』(2018/アメリカ)
2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリス車内で、イスラーム過激派による無差別テロを、アメリカ人の青年3人を中心とした乗客が阻止するという出来事があった。本作はその事実に基づいた映画化。物語は、深い友情で結ばれた3人の少年時代に、事件当日の出来事がカットインする形で進行し、クライマックスで3人の人生が運命の8月21日を迎える。イーストウッドは、この3人の青年役を本人自らに演じさせている。思いついても、なかなか出来ないアイディアだ。演技の問題もあるし、本人が演じる武勇伝など、ただの自慢話とも取られかねない。しかし、イーストウッドは、落ちこぼれ少年だった3人の過去(こちらはプロの子役)を丹念に描くことで、事件性よりも彼らの人生の光射す一瞬に焦点をあて、秀逸な青春映画に仕上げてみせた。かつて、黒澤明は『トラ・トラ・トラ!』で、本物の海軍軍人を主役に起用したが、諸般のトラブルで監督を降板、幻の映画に終わった。黒澤の享年88歳に迫ろうという87歳にして、なお挑戦的な映画を作るイーストウッド、恐るべし。

文とイラスト:竹内清人
1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。オリジナル小説『躍る六悪人』全国書店にて絶賛発売中!
1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。オリジナル小説『躍る六悪人』全国書店にて絶賛発売中!
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