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ヘッドライン |2018.07.30

南の空に輝く火星を見よう!15年ぶりの天体ショー、平塚市博物館では観測会や特別展も

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 ここ数日、夜の9時ごろから日付が変わるころまで、南東から南の低い空にひときわ輝く赤い星を見たことがある人はいるだろうか。この星は太陽系で地球の隣に位置する火星。今、地球と火星の公転周期の差から、2つの星の距離が近づいている。今回の大接近は実に15年ぶり。今年を代表する天体ショーのXデーは7月31日だ。

 太陽系の第4惑星、火星は地球の約半分ほどの大きさで、水はなく酸化鉄を多く含んだ大地が広がる赤い星。公転軌道がやや楕円形な点、公転周期が地球の365日に対して687日であることから定期的に地球に近づいたり離れたりしている。遠い時には4億kmほど離れているが、今回の大接近では5759万kmまで接近。最も遠い時に比べて約80倍の明るさになるという。前回は2003年に5576万kmまで接近し、ここまで近付くのは約6万年ぶりとして話題になった。大接近の周期は15年から17年毎のため、次回の大接近は2035年になる。
魅力に迫る特別展
 この天体ショーに向けて平塚市博物館では夏季特別展「火星〜赤い惑星のひみつ」を開催している。火星の基本的な情報はもちろん、飛来した隕石の展示、最新の探査研究の成果、さらに本や映画などの創作物や、明治初頭の浮世絵に描かれた火星なども紹介。様々な側面から赤い星に迫っている。特別展を担当する塚田 健学芸員は「火星は地球に似ている部分もたくさんあり、全く違う部分もたくさんあるとても面白い星」と話す。大地がある点は地球と同様だが、空は日中赤く、夕方に青くなる。重力は地球の40%ほど。水はないが大地の下には氷が……などなど不思議と謎の尽きない火星の魅力に触れてみてはどうだろう。
観測するならぜひ“生”で
 15年ぶりの大接近、せっかくのチャンスなのだから肉眼で火星を見たい。31日(火)には星を見る会が開催される。同館では今回の大接近に向けて新たな天体望遠鏡を購入。今年度初頭からクラウドファンディングで寄付を呼びかけるなどして購入費の一部を賄った。新望遠鏡は従来のものに比べて火星が2倍以上も明るく見られるという。藤井大地学芸員は「今の時代、ネットで検索すれば簡単に精細な天体の写真や映像を見ることができます。でも、肉眼で、今この瞬間に届いている星の光を観るという体験は何ものにも代え難いこと」と天体ショーへ期待を込める。
 最接近の日に火星を綺麗に見るには、もちろん地球が晴れている必要がある。と同時に、火星も晴れている必要があるそう。31日以降もしばらくは同程度の大きさで見られるので、星を見る会に足を運んでみてはどうだろうか。そして博物館に来られない人もぜひ夜中に南東の空を見上げてほしい。ひときわ輝く赤い星こそが火星だ。
関連行事
記念講演会(講堂)
8/4(土)15時30分〜17時「火星探査の最前線」
8/25(土)15時30分〜17時「火星の将来探査技術:火星航空機とその先」
星を見る会
7/31(火)、8/3(金)、8/10(金)、8/17(金)20時〜21時45分
体験学習「火星儀を作ろう」
8/15(水)15時30分〜17時
往復はがきに行事名、氏名、住所、電話番号を記入の上、博物館まで申し込み。8/6(月)消印有効。小学3年生以上、100円
展示解説
8/11(土)、9/2(日)13時〜13時50分、参加無料
その他関連イベントについては博物館のホームページで
http://www.hirahaku.jp/ QRで
☎︎33-5111
この記事は湘南ケーブルテレビ局(SCN)との共同企画により制作しました。湘南チャンネル(CATV002ch)で放送中の「情報カフェ! 湘南館ワイド」では、夏季特別展の見どころや実際の火星の映像などをお送りします。今回の番組は7/30(月)まで放送中(12時~12時40分、19時~19時40分ほか)。
【写真TOP】購入した天体望遠鏡
【写真下】
飛来した隕石/火星移住計画やタコ型火星人についても展示/接近の秘密はこの公転周期のズレ/ここ数日の火星の様子

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