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ヘッドライン |2018.09.03

異文化に触れ広がった視野14人の中高生がアメリカ・ローレンス市を訪問

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 平塚市の姉妹都市、アメリカ中西部カンザス州にあるローレンス市。大学を中心に発展した学園都市で、平塚市も2つの大学キャンパスを持つという共通点があることから、平成2年に提携を結んだ。市では毎年中高生を派遣し交流を続けており、今年も14人が自分の目で海外の様子を見てみたいとの思いから参加。そのうちの5人に、同市と平塚の比較で見えたものやこの体験からどのような影響を受けたのかについて聞いた。
 ローレンス市には昨年までに483人が派遣された。今年の団員は中高生14人。7月26日から8月5日までの間、一般家庭でホームステイをしながら市民と交流を深めつつ、同市の市長表敬訪問やカンザス大学を始めとする市内の施設の見学などを行った。ホストファミリーに地元の魅力を伝えたり、交歓会では参加者と一緒に七夕踊りを踊ったりして平塚のPRもできたという。
地元との比較で感じたこと
 ローレンスで見たものや体験したことのうち平塚にも取り入れたい点を尋ねると、松本結子さん(高1)は沢山のスポーツが無料で楽しめる「ロック・チョーク・パーク」というスポーツ複合施設を挙げた。また活気のあるダウンタウンがあればと思ったのは大森美咲さん(中2)。古き良き趣を感じる店とおしゃれな店が軒を連ねる賑やかなスポットで「平塚の商店街にも、みんなが集まりたくなるような所ができて元気になればいい」との思いを語った。
 また派遣団のリーダーを務めた加藤ひかるさん(高1)は、自分がカンザス大学のキャラクターのついたTシャツを着ていると現地の人にとても喜んでもらえたことから、彼らの地元愛を強く感じたという。平塚はどうかといえば、キャラクターはあるものの知らない人も多い。今後その知名度を上げていくか、もしくはみんなで新しいものを作って様々なグッズでPRすれば、まちを活気づけていけるのではと加藤さんは考えている。同時に、平塚の魅力を海外の人にしっかり伝えるためにも地元のことを勉強し直す必要があるとも感じたという。
それぞれの収穫
 11日間と短期間の訪問だったが、生徒たちには大きな変化をもたらしたようである。
 人と積極的に話すことも英語も苦手だったという小杉美実さん(高1)は、ホストファミリーが話を理解しようとしてくれ、自分も丁寧に伝えることで「コミュニケーション能力が上がった」と振り返る。2年後のオリンピック・パラリンピックでは「ボランティアとして来日する人に日本の良さを伝え、交流が深まるお手伝いをしたい」と笑顔で話していた。
 また「将来についてまだ決めていないが、職業のバリエーションも広がると思うので英語を話せるようになりたい」(松本さん)、「頑張って将来ローレンスに住めたらいいな」(中2・加藤みさとさん)、「カンザス大に留学して多くの人と仲良くなりたい」(大森さん)と、自分の将来を海外と結びつけて考えるきっかけとなった人がいる。中でも元々国際的な仕事に興味があったというリーダーの加藤ひかるさんは「仕事以外にもボランティアや支援など自分のできることで海外と関われる道もあると改めて気づいた」と話し、今後の選択肢が広がったと感じている。
 現地の人と会話し自分の目で実際に見て感じることが、特に若い世代に大きな影響を与えると実感した。生徒たちは今後、市の様々なイベントのお手伝いをする予定となっている。過去の団員の中には、現在市職員になった人や海外で働く人もいるとのことで、今回の経験で蒔かれた種がこれからどのような形で育っていくのか楽しみである。
【写真】
そろいのTシャツは団員がデザイン(写真=平塚市提供)
【写真下】
左から、加藤ひかるさん、大森さん、小杉さん、加藤みさとさん、松本さ/七夕踊りを一緒に踊って交流(同)/スチュアート・ボリー市長を訪問(同)

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