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ヘッドライン |2018.12.01

子どもと共に楽しく過ごせる場平塚市のイベントスペース「Pepika」(ペピカ)

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 平塚市菫平にある「あそびのスタジオ Pepika」は、乳幼児の親子が創る楽しさを体験できる有料のイベントを毎月開催している。自家製野菜たっぷりの参加者向けランチも好評で、子育て中の母親たちの間で少しずつ知られるようになったこのスペース。がんばるお母さんたちを応援したいと、自身も3人の子どもを育てる夫婦が営んでいる。
Pepikaは、彫刻家の石井 誠さん(46)と妻の桂さん(43)夫婦が昨年7月にオープンした。約70㎡の広さで、子どもが赤ちゃんの頃なかなか出かけられなかったことから、小さな子どもを安心して連れて行ける場所を作りたいと始めた。Pepikaの名前は、隣にある誠さんの工房名「ペパーミントデザイン」を元に「ピカッと光るものを」との思いから生まれた造語で、コンセプトは「やってみたいをやってみよう」。主に未就園児の親子向けに、カレンダー作りや、音楽イベント、ベビーマッサージ、また親子連れでも参加できる洋裁やパン教室など、月に数回催しが行われる。
 このうち定番のカレンダー作りは桂さんが講師を務める。美大卒業後に造形教室で教えた経験を生かし「子どもの時にしかない自由な発想で作る楽しさを感じてほしい」といい、参加した親子に歯ブラシや網じゃくしを使って絵の具で色を付ける方法を紹介していた。2歳の子と昨年から通う渡邉笑子さん(33)は「毎回違う技法が入っているのが子どもも楽しいみたいです」と見守っていた。
みんなで囲む食卓
 お昼は出来たてのランチを食べる(別途大人500円、小人300円)。調理は、活動を応援したいという知り合いなどがボランティアで担当。お米とほとんどの野菜は、市内にある桂さんの実家の田畑で栽培されたものを使っている。茅ヶ崎市から来た母親は「他の子の様子を見て子どもが苦手な野菜を食べてくれる」と喜んだ。また2人の子を連れた母親は「座ってご飯が食べられました」と話していた。
 食事の後はプレイタイム。「自分で遊びを創り出してほしい」との思いで桂さんがデザインした内装は、ロフトやボルダリング用の突起のある壁など、子どもがワクワクするような仕掛けにあふれている。はしごを登ってロフトに冒険に行く子、電車ごっこをする子など思い思いに遊んでいる。その合間に母親同士で話す人もいて、ひと息つける時間になっていた。
子育ての環境を豊かに
 桂さんは「手頃な値段でランチを提供しながら安定した運営を続けていくのはなかなか難しい」と苦笑しつつも、「お母さんたちにたまにはゆっくりご飯を味わってほしいので何とか続けていきたい」と話している。
 また、桂さんの実家の田畑をどう引き継いでいくか以前から模索する中で、周りから「農業にもふれてみたい」との声を聞いていた。そこで、田んぼでのどろんこ遊びや稲刈り体験なども開催。今後は野菜作りにも参加してもらうなど「自分たちで作ったものをここで食べるような経験を、もっと共有できるようになれば」と誠さんは強く願う。
 自分たちにできることで、子育てする環境をより豊かにできたらと願う石井さんたち。その思いは少しずつ形になろうとしている。
◇あそびのスタジオPepika
平塚市菫平9-8 ☎︎35-3499
情報はインスタグラムで @pepika_studio

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