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ヘッドライン |2019.01.14

クラフトビールの魅力を発信 「Yggdrasil Brewing」平塚の新たな名物になるか

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 クラフトビールを知っているだろうか? 地ビールなどとも呼ばれ、大手メーカーが作る製品とはまたひと味違う、生産者のこだわりが詰まったビールの世界がある。昨年10月、平塚にもこの個性豊かなビールのブルワリー(醸造所)「Yggdrasil Brewing」(夕陽ケ丘44−7)が誕生。併設されたバーには夜な夜な地元の愛好家が集まっている。

グラスから溢れるホップの香り。口の中で複雑に絡み合う甘味や苦味。単にキレがあるだけではない喉越し。虜になる人が多いのも頷ける。普段よく目にし、口にするラガービールとの違いは味わいや香りに表れるその個性だ。
ブルワリーを営むのは2人のフランス人、ダビド・ガーダオさん(41)とザビエル・ロリュさん(37)。主にダビドさんがバーの経営を、ザビエルさんが醸造職人=ブルワーを担当する。10年来の付き合いという彼らはもともと、ヘビーメタルバンドのメンバーやそのスタッフとして世界各地を回っていた。その後、ダビドさんは音楽とビールを関連させたイベントなどを運営。ザビエルさんはドイツの学校や醸造所でビール造りを学び、カナダのメーカーでヘッドブルワーも務めた。だが大手の会社では必ずしも自分の望むビールが作れるわけではない。
そこで独立を考えたとき「たまたま日本が2人の活動の中心で、湘南の雰囲気がとても気に入った」ため平塚に醸造所を作ることにしたという。ダビドさんは「逗子や茅ヶ崎のブルワーとも仲良かったし、あとは平塚にはサッカーチームもあったからね」と笑う。

こだわりのフランス産

店舗名にあるユグドラシルとは北欧神話に登場する世界樹のこと。「僕らはヘビメタやヴァイキングの持つ世界観がとても好き。そんなイメージから名前をつけた」という。シンプルな店構えだが店の外壁にはバンドのステッカーが所狭しと貼られている。
店の奥には仕込みや発酵用のタンクがズラリ。現在は許認可の関係で知人のブルワリーでビールを作っているそうだが、いよいよ1月末〜2月には製造も本格的にスタートできる運びだという。
店舗で飲めるオリジナル商品は今の所2種類。いずれも冬をイメージしたもので「使っているホップはフランス産。日本では誰も使ってないんじゃないかな。今はIPA(インディアペールエール。ホップを大量に使用しており香りと苦味が強い)が人気でカリフォルニアのホップが主流だけどフランスのホップもとても美味しい」と話す。
そのほか、交友関係のあるブルワーの商品をゲストビールとして提供するほか、フランスらしくシードルなども扱う。あくまでもビールを楽しむ場所なので食事の種類は多くはないが、ドライソーセージやチーズなど、こちらもヨーロッパのものを輸入して提供している。
文化が混じり合った味わい
開店以来、想像以上の反響を受けており「すっかりクラフトにハマって日本のビールじゃ物足りなくなった」という声も。
ザビエルさんは「お客さんにビールを大好きになってもらうことが一番大切。自分のレシピを作るのも楽しいが、お客さんのために作ることがクラフトの素晴らしさ」と力を込める。ダビドさんもまた「平塚はイチゴやバラが有名でしょう? これをビールにできないか考えているんだ。生まれ育ったフランス、ビール大国のドイツ、そして日本の文化が混じり合った味わいを目指したい」と将来を描く。
「ぜひ平塚の人に楽しいクラフトビールの世界を紹介したい。一緒に乾杯しましょう」と声を揃える2人。海を越え、ここ平塚でビール造りという挑戦をはじめた2人の航海は始まったばかりだ。
Yggdrasil Brewing
平塚市夕陽ケ丘44−7 Chateau Aube 1F
営業時間
水〜金=17時〜23時
土・日=15時〜22時
月曜・火曜定休
問い合わせ:☎︎73-8282

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