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ニュース |2019.03.05

オーガニック野菜栽培の「いかす」  ブルーベリー観光農園目指す

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平塚市で、農薬や化学肥料を使わずに野菜を栽培する「株式会社いかす」が先月24日、ブルーベリーの観光農園作りを目指して植樹祭を開催した。
同社は約2年前から、平塚市出縄で耕作放棄地の開墾を始めた。現在は計2万2千㎡の畑で、農薬や化学肥料を使わず、細かくした木くずを入れて土壌の生態系を整え微生物などの働きで野菜を育てる農法に取り組む。収穫された野菜はネット通販のほか市内のスーパー2店舗で販売している。
そしてオーガニックへの理解を深めるため、裸足で土や野菜と触れ合える場を作りたいと、無農薬のブルーベリーの摘み取りができる観光農園を計画。昨年8月から、インターネット経由で広く資金調達を行うクラウドファンディングを開始した。約1カ月半で目標を超える金額が集まり、苗木や防鳥ネットなどを購入することができた。
土と触れ合う気持ち良さ体感
24日には支援した人やその家族10人ほどが畑を訪れた。同社の内田達也さんから野菜が育つ仕組みについて説明を受けた後、ブルーベリーの成長に必要な苗床の中に24本の苗木を植樹。小学生の息子と参加した都内の女性は「土がフカフカで気持ちいいですね。またブルーベリーを採りに来ます」と笑顔で話していた。
計画では、約6千㎡の畑に25品種約600本を植樹する。生育が順調なら、来年夏には一部の木で収穫が見込めるという。同社の白土卓志代表取締役は「食べる人が遊べる畑を作って、土と触れ合う気持ち良さを体感できるようにしたい」と意気込んでいる。
また同社では、有機農業の技術を実践的に学べる「サステナブル・アグリカルチャー・スクール」を開いている。今月下旬の開講を前に、10日(日)に説明会が行われる。詳しくは同社のHPで。

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