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バニューシネマパラダイス:シーン120『グリーンブック』

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『グリーンブック』(2018年/アメリカ)
監督・脚本:ピーター・ファレリー
出演: ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ 他
シネプレックス平塚ほか全国公開中
傑作である。60年代、黒人差別が当たり前だった時代のアメリカで、さらにその意識が濃厚だった南部に演奏旅行に向かう、インテリの黒人ピアニストと、金のためにその運転手を務めることになったマフィアとも縁があるイタリア系移民(しかも黒人嫌い)の男との道中を描いたロードムービー。アカデミー賞はじめ数々の賞をもらったから言うわけじゃない。なにせ、本作の監督は、『メリーに首ったけ』をはじめ下ネタ差別ネタ満載のおバカコメデイ映画を数多く手掛けてきたファレリー兄弟の兄・ピーターだから。しかし、ファレリー兄弟の映画を観たことのある方ならば、彼らの描く世界が差別的なシチュエーションを投入することで、どんなマイノリティやペナルティを抱えた人間でもあたりまえに、笑う権利も笑われる権利もあるという平等性を謳っていたことに気付くはずだ。だからこそ、本作はファレリー兄弟が手掛けてきた、一見バカ映画に見える作品群とまったくの地続きにあるのだ。お得意の笑いを織り込みながら二人の男の友情を描き、真っ向からマイノリティの問題に切り込んだ一貫性に感動した。やはり、傑作だ!
kiyoto01
文とイラスト:竹内清人
1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。オリジナル小説『躍る六悪人』全国書店にて絶賛発売中!
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