監督・脚本:ピーター・ファレリー
出演: ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ 他
シネプレックス平塚ほか全国公開中
バニューシネマパラダイス
|2019.03.25
バニューシネマパラダイス:シーン120『グリーンブック』
タグ

『グリーンブック』(2018年/アメリカ)
傑作である。60年代、黒人差別が当たり前だった時代のアメリカで、さらにその意識が濃厚だった南部に演奏旅行に向かう、インテリの黒人ピアニストと、金のためにその運転手を務めることになったマフィアとも縁があるイタリア系移民(しかも黒人嫌い)の男との道中を描いたロードムービー。アカデミー賞はじめ数々の賞をもらったから言うわけじゃない。なにせ、本作の監督は、『メリーに首ったけ』をはじめ下ネタ差別ネタ満載のおバカコメデイ映画を数多く手掛けてきたファレリー兄弟の兄・ピーターだから。しかし、ファレリー兄弟の映画を観たことのある方ならば、彼らの描く世界が差別的なシチュエーションを投入することで、どんなマイノリティやペナルティを抱えた人間でもあたりまえに、笑う権利も笑われる権利もあるという平等性を謳っていたことに気付くはずだ。だからこそ、本作はファレリー兄弟が手掛けてきた、一見バカ映画に見える作品群とまったくの地続きにあるのだ。お得意の笑いを織り込みながら二人の男の友情を描き、真っ向からマイノリティの問題に切り込んだ一貫性に感動した。やはり、傑作だ!

文とイラスト:竹内清人
1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。オリジナル小説『躍る六悪人』全国書店にて絶賛発売中!
1968年生まれ。映画宣伝を経て、『戦国自衛隊1549』で脚本家デビュー。現在、平塚の片隅(馬入あたり)で執筆活動をつづけている。オリジナル小説『躍る六悪人』全国書店にて絶賛発売中!
タグ



オンラインマガジン
湘南ローカル情報を日々更新中!

湘南ジャーナル まちナビ 最新情報
湘南のお店情報をまとめて掲載!
スタッフブログ
編集部情報を毎週更新でお届けします。
こんにちは️🏻営業部のらりっさです!.今日は7月10日オープンの...
2021.07.07
明日です!近くにある優しい場所を見つけましょう。素敵な人が町を守...
2021.07.06
私たちが応援し、大好きなNPOのピースプロジェクトの代表より豪雨...
2021.07.03
こんにちは️🏻営業部のらりっさです!.今日は7月1日オープンのお...
2021.06.30
運営からのお知らせ
-
お知らせ|2023.12.14
2023-2024年 年末年始の休業のお知らせ
-
お知らせ|2023.09.18
WEBメディア・Journal ONEに弊社代表定成のインタビュ...